医療

専門薬剤師の育成必要‐アレルギー対策基本指針で

薬+読 編集部からのコメント

2016年7月22日(金)に厚生労働省が開いた「アレルギー疾患対策推進協議会」。アレルギー疾患対策基本指針に盛り込むべき内容についての議論が行われました。その中で武川篤之委員(アレルギー患者の声を届ける会代表理事)が薬剤師の必要性に言及。アレルギー疾患治療薬の多種多様さにふれ、「アレルギー疾患の専門薬剤師が必要ではないか」と訴えました。

厚生労働省は22日、「アレルギー疾患対策推進協議会」を開き、アレルギー疾患対策基本指針に盛り込むべき内容をめぐって議論した。アレルギー疾患の医療提供体制の確保に向け、医療従事者の育成を図る中で、アレルギー疾患に関する専門薬剤師が必要との意見が出た。

 

基本指針の枠組みは、▽アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な事項▽アレルギー疾患に関する啓発及び知識の普及並びにアレルギー疾患の予防のための施策に関する事項▽アレルギー疾患医療を提供する体制の確保に関する事項▽アレルギー疾患に関する調査及び研究に関する事項▽その他アレルギー疾患対策の推進に関する重要事項――からなる。

 

特に、医療提供体制確保の事項では、学会と連携した医師、薬剤師、看護師、その他医療従事者の育成を図るための措置として、アレルギー疾患医療に関する専門的知識、技能を持つ医療従事者の育成を盛り込むべき事項に挙げ、関係学会が持つ医療従事者向けの認定制度を有効活用することなどを示した。

 

この日の会合では、武川篤之委員(アレルギー患者の声を届ける会代表理事)が薬剤師の必要性に言及。アレルギー疾患の治療薬は多種多様として、「適切な指導や具体的な場で患者に教えて、見守っていくことが必要」との考えを示した。

 

その上で、「患者からの質問に対して、喘息薬の吸入指導やアトピー性皮膚炎の軟膏の塗り方、日常生活の過ごし方をアドバイスできるアレルギー疾患の専門薬剤師が必要ではないか」と訴えた。

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出典:薬事日報

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