創薬・臨床試験

抗PD-1抗体「キイトルーダ」、癌の組織型にかかわらず奏効

薬+読 編集部からのコメント

抗PD-1抗体「キイトルーダ」。第II相試験「KEYNOTE-164」「KEYNOTE-158」で、癌の組織型にかかわらず走行が認められたと米国臨床腫瘍学会年次総会で発表されました。治療開始から3年近い追跡期間での生存率は、キイトルーダ群が50%、イピリムマブ群が39%などの結果が認められているということです。

高度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)、ミスマッチ修復欠損(dMMR)の癌種によらない進行固形癌を対象とした抗PD-1抗体「キイトルーダ」(一般名:ペムブロリズマブ)の第II相試験「KEYNOTE-164」「KEYNOTE-158」で、キイトルーダが癌の組織型にかかわらず持続的な奏効が認められたことが、米国臨床腫瘍学会年次総会で発表された。

 

MSI-H、dMMRの進行固形癌を対象に、キイトルーダ200mgを3週間ごとに投与し、有効性・安全性を評価する非盲検非無作為化マルチコホート多施設国際共同第II相試験。

 

その結果、MSI-H、dMMRの大腸癌患者に対する奏効率は28%、他のMSI-H、dMMRの進行固形癌患者で38%を示した。

 

また、進行性悪性黒色腫を対象に抗CTLA-4抗体「イピリムマブ」と直接比較した第III相試験「KEYNOTE-006」では、イピリムマブ群に比べ死亡リスクを30%低下させた。治療開始から3年近い追跡期間での生存率は、キイトルーダ群が50%、イピリムマブ群が39%となったほか、無増悪生存率ではキイトルーダ群がイピリムマブ群に対して、2倍近く延長させた。

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出典:薬事日報

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