薬剤師会

認知症認定薬剤師制度を設計

薬+読 編集部からのコメント

日本薬局学会が2016年秋にむけ、「認知症認定薬剤師」の制度設計を進めています。2015年6月からセミナーを開始し、7月からはe-ラーニングや集合研修をスタートさせるとのこと。第1回認定試験は2016年9月の予定と伝えられています。

日本保険薬局協会(NPhA)の関連学会である日本薬局学会は、「認知症認定薬剤師」の初認定に向けて制度設計を進めているが、早ければ2016年秋に同学会初となる「研修認定薬剤師」が生まれる見込みだ。

 

認定に向けたスケジュールとしては、今年6月6日に論文執筆のための症例報告作成に向けてのセミナー(日本在宅薬学会共催)、7月からはe‐ラーニングをスタート、合わせて7月から11月にかけ全国5カ所で集合研修(基礎編)、引き続き応用編を実施、論文提出を経て16年9月に第1回研修認定試験(筆記、面接)を行う。

 

集合研修(基礎編)は7月の札幌開催に次いで、8月に大阪、9月東京、10月新潟、11月福岡での開催が予定され、各回40人程度が受講を予定している。この認定候補者のうち、来年度には第1期認定者が20人程度誕生する見込みだ。

 

なお、e‐ラーニング研修は[1]基礎知識編(7単位)[2]薬剤編(5単位)[3]治療とケア(5単位)[4]在宅医療編(3単位)の合計20単位からなる。

 

具体的には、[1]が認知症の病態・疾患の進行、認知症の診断(物忘れ・類似疾患・薬剤性認知症の違い)、周辺症状BPSD(症状別特徴)、軽度認知症(特徴・診断・薬物療法)、AD認知症(同)、脳血管性認知症(同)、レビー小体型認知症(同)

 

[2]が認知症治療薬(効能・効果・副作用・相互作用)、周辺症状(BPSD)関連薬の薬物療法、認知症状発現薬剤性副作用、類似症状発症治療薬(特徴・症状・診断)、高齢者の薬物療法(腎機能・肝機能・心機能・浮腫等)

 

[3]が認知症ガイドライン、服薬サポート(早期発見評価法・身体機能・生活)、服薬サポート(服薬指導・残薬管理・処方箋事例)、患者家族・介護者支援方法、認知症患者のメンタルヘルス

 

[4]が介護保険制度、新オレンジプラン、地域包括ケアと薬剤師

 

――の20項目を予定している。

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出典:薬事日報

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