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1物品から「タダラフィル」~通常量の120倍相当検出で注意喚起

薬+読 編集部からのコメント

危険ドラッグによる健康被害の発生を未然に防ぐため、危険ドラッグの試買調査・成分検査を行っている東京都では、インターネットの販売サイトから試買した物品の成分検査を実施。その結果、「ハイテンション・コーク・パウダー」という白色袋入り白色粉末から医薬品成分「タダラフィル」1200mgが検出されたと発表。検出されたタダラフィルの成分は、医薬品として通常使用量の120倍に相当。これまでに同物品によって健康被害が発生したとの報告はありませんが、「間違いなく副作用につながり、死亡することも考えられる」と注意喚起しています。

東京都は、危険ドラッグの調査目的でインターネットの販売サイトから試買した物品の成分検査を行ったところ、1物品から医薬品成分である「タダラフィル」1200mgを検出したと発表した。検出されたタダラフィルの成分は、医薬品として通常使用量の120倍に相当するものだった。都は、物品に用法・用量の記載がないことから、全ての用量を1度に摂取することも考えられるとし、「間違いなく副作用につながり、死亡することも考えられる」と注意喚起した。

 

都は、危険ドラッグによる健康被害の発生を未然に防ぐため、危険ドラッグの試買調査・成分検査を行っている。今回、成分が検出されたのは、「ハイテンション・コーク・パウダー」という白色袋入り白色粉末の物品。1袋1.3g内に「タダラフィル」を1200mg含有していることが判明した。

 

タダラフィルの成人に対する通常の用法・用量は、1日1回10mgとなっているため、1袋中の含有量は通常用量の約120倍に相当する。

 

都は、これまでの試買調査における医薬品検出成分が、医薬品としての通常使用量やわずかな分量しか検出されてこなかったことから、「過去に類を見ない用量」と危機感を示し、販売元に対して物品の販売中止を指示すると共に、関係団体へ注意喚起した。

 

同物品は、人体摂取する旨の表示はないが、販売サイトにおいてアッパー系、多幸感、パウダーなど、人体摂取した場合の作用を暗示する表現が見られたため、無承認医薬品と断定したもの。

 

これまでに同物品によって健康被害が発生したとの報告はない。

 

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出典:薬事日報

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