創薬・臨床試験

新型コロナ向けDNAワクチン、大阪市立大病院で治験開始

薬+読 編集部からのコメント

難病・稀少病や有効な治療法のない疾患の医薬品開発に取り組んできたバイオ製薬企業・アンジェスが大阪大学と共同で進めてきた新型コロナワクチンの開発動向に動きがありました。同社は第1/2相臨床試験(治験)を大阪市立大学医学部附属病院で開始したと発表しており、「健康成人志願者」を対象に2週間間隔で2回投与するとしています。予定試験期間は2021年7月31日までとのことで、朗報が待たれます。

バイオ製薬企業のアンジェスは6月30日、阪大と共同で開発を進めている新型コロナウイルス感染症向けDNAワクチンについて、第1/2相臨床試験(治験)を大阪市立大学医学部附属病院で開始したと発表した。国内で開発中の新型コロナワクチンで治験の段階まで進んだのは初めて。

 

アンジェスによると、第1/2相臨床試験は、筋肉内接種における治験薬の安全性と免疫原性を評価するのが目的。目標症例数を30例(低用量群15例、高用量群15例)とし、2週間間隔で2回投与するとしている。予定試験期間は2021年7月31日まで。

 

■「健康成人志願者」を対象に実施

DNAワクチンについては、阪大と連携協定を結ぶ大阪府の吉村洋文知事が6月17日の記者会見で、「6月30日、人への投与、治験を全国で初めて実施する」と発表。その際、吉村知事は「大阪市立大病院の医療従事者20~30例」を対象に投与を開始するとしていたが、アンジェスは、医療従事者に限定せず「健康成人志願者」を対象に実施するとしている。

 

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出典:Web医事新報

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