医療

【私立薬大協23年度調査】入学志願者数が再び減少~倍率は前年からやや低下

薬+読 編集部からのコメント

2023年度の私立薬科大学(薬学部)の6年制と4年制の入学志願者数が7万4826人と、8年ぶりに増加した前年度から1799人の減少に転じています(※日本私立薬科大学協会が私立薬大協加盟の60校を対象に調査)。募集数に対する入試倍率は前年度から、やや低下の6.7倍。倍率が10倍を超える人気大学は8校だった一方、1倍を切る大学も見られました。

日本私立薬科大学協会がまとめた2023年度の私立薬科大学(薬学部)の6年制と4年制の入学志願者数は7万4826人と、8年ぶりに増加した前年度から1799人の減少に転じた。募集数に対する入試倍率は前年度からやや低下して6.7倍だった。倍率が10倍を超える人気大学は8校だった一方、1倍を切る大学も見られた(表参照)

調査は、私立薬大協加盟の60校を対象に実施したもの。6年制学科と4年制学科を合わせた今年度の定員は計1万1176人で、22年度から115人減少した。

 

6年制は1万0461人、4年制は715人。6年制については、明治薬科大が定員を60人増やしたが、新潟薬科大が50人、奥羽大と姫路獨協大が各40人、青森大と城西国際大が各20人、北陸大が5人定員を減らしたため、前年度から115人減少となった。4年制の定員で増減はなかった。

 

募集数は、一般が6697人で174人減少した一方、推薦は4409人で88人増加した。

 

志願者数は、一般が6万1008人(前年度6万2958人)、推薦が1万3818人(前年度1万3667人)と計7万4826人で、前年度から1799人減少した。志願者数が減少傾向にある中、前年度は8年ぶりに増加したものの、今年度は再び減少に転じた形だ。募集数に対する入試倍率は約6.7倍で、前年度の約6.8倍からやや低下した。

 

入試倍率の詳細を見ると、6年制の一般は8.8倍(9.0倍)、推薦は3.1倍(3.2倍)、4年制は一般が13.2倍(11.9倍)、推薦が3.4倍(3.1倍)となった。

 

総定員数と総志願者数から割り出し、入試倍率が平均の約6.7倍を超えた人気のある大学は20校となった一方、平均倍率2倍を切った大学は9校、1倍未満は1校だった。

 

最も倍率が高かったのは近畿大の26.3倍で、次いで東京理科大16.3倍、立命館大14.7倍、武蔵野大14.6倍、星薬科大14.3倍、摂南大11.8倍、慶應義塾大11.3倍、明治薬科大10.3倍の順となり、10倍以上の競争率となった大学は8校で、前年度から1校減少した。

 

6年制では、近畿大25.8倍、東京理科大19.5倍、立命館大15.4倍、武蔵野大14.6倍、星薬科大13.4倍、摂南大11.8倍、慶應義塾大10倍の7校となった。

 

4年制は、近畿大28.3倍、星薬科大25.6倍、明治薬科大16.8倍、慶應義塾大14.3倍、立命館大13.4倍、東京理科大13倍の6校となった。

 

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出典:薬事日報

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