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【NPhA調査】調達リードタイム長引く ~ 軟膏容器は1週間超遅れ

薬+読 編集部からのコメント

NPhA調査で、中東情勢・ナフサ供給不安により調剤関連資材の調達リードタイムが平時より延長している実態が明らかになりました。特に軟膏容器では「1週間以上の遅れ」の回答割合が約9割と最多で、水剤ボトルや分包紙でも7割を超えています。

中東情勢・ナフサ供給不安に伴い、調剤関連資材の調達リードタイムが平時より延長している実態が、日本保険薬局協会(NPhA)の調査で明らかになった。特に軟膏容器では「1週間以上の遅れ」の回答割合が約9割と最も高く、水剤ボトルや分包紙でも7割を超えた。一方で、資材が一律に入手できない状況ではなく、各薬局では在庫状況を確認しながら対応できているため、NPhAは「過度な不安や過剰発注は流通の偏りや目詰まりを招く可能性があるため、引き続き落ち着いた行動と適正発注が重要」と呼びかけている。

 

調査は6月15日から今月3日にかけて5466薬局を対象にウェブから調べたもの。多くの資材で平時より調達リードタイムが延長しており、「1週間以上の遅れ」の回答では軟膏容器が89.5%、水剤ボトルが76.0%、分包紙が75.4%の順で影響が見られた。在庫量は軟膏容器、分包紙に関しては「在庫量1カ月未満」の回答割合がそれぞれ39.3%、38.1%と約4割を占めた。

 

ただ、調達リードタイムと在庫量を見ても、資材が一律に入手できない状況ではなく、在庫状況を確認しながら納品までの間の対応を行ったり、薬局間調整等により対応している状況が示された。

 

資材調達に時間を要することで各薬局が実施している具体的な対応については「軟膏容器、水剤ボトル、分包紙の使用量を抑えるため、処方医や医療機関と連携し、剤形、包装単位、混合の要否、一包化の必要性、分包方法などを見直す対応」が最多で、「容器、計量カップ、スポイトなどの使用量を必要最小限に抑える対応や患者・施設に対し、容器持参や再利用への協力を依頼する対応」が続いた。

 

「軟膏容器への移し替えを減らすため、可能な範囲でチューブ包装単位での処方に変更してもらっている」「複数の軟膏が処方された場合、混合ではなく、重ね塗りの指示に変更してもらっている」「軟膏混合の必要性を確認し、不要な混合を避けるよう処方医と相談している」などの回答が上がった。

 

統計解析では都道府県、薬局グループ規模、回答時期による差は一部で見られたものの、効果量はいずれも小さく、特定の属性のみで状況を強く説明することは難しいとしている。小児科や皮膚科の処方箋を多く応需する薬局は「影響を受けていると思われるが、診療科別の影響に関する調査は行っていない」という。

 

石井僚特任部長は9日の定例会見で、「行政からの情報だと相談件数がピークアウトし、現状は徐々に回復傾向にある」と述べ、落ち着いた行動や適正発注が重要との考えを示した。軟膏容器や分包紙など調剤業務への影響が大きい資材については「供給状況を継続的に注視していく」との考えを示した。

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出典:薬事日報

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