姫路獨協大の運営継承へ ~ 薬学部募集再開が焦点に 徳洲会
徳洲会と学校法人獨協学園は24日、姫路獨協大学の運営を2028年4月1日から学校法人徳洲会に引き継ぐことを目指した設置者変更契約を結んだ。実現には文部科学省の認可が必要で、27年1月に申請する予定。徳洲会が持つ医療・福祉分野の強みを生かし、大学の立て直しを図る。今後の協議で薬学部の新入生募集の再開が議題に上がるかどうかが焦点になりそうだ。
獨協学園と契約を結んだのは、徳洲会グループ96病院の本部機能を担う一般社団法人徳洲会と、看護学部を持つ湘南鎌倉医療大学を運営する学校法人徳洲会。
姫路獨協大には、文系の人間社会学群に加え、医療系として看護学部や医療保健学部、薬学部がある。薬学部は、入学者減少に伴い25年度から新入生の募集停止に踏み切った。
徳洲会には、姫路獨協大を引き継ぐことで看護師などの医療系人材を育成し、グループの医療機関等における人材確保につなげる狙いがあると見られる。薬学部は今のところ、全学生の卒業後に廃部となる見込みだが、設置者変更に伴い、この方針が変わるかどうか注目される。
姫路市と獨協学園の協力で1987年に開学した姫路獨協大は近年、入学者確保に苦しんできた。大学の公表資料によると、26年5月1日時点の学部と大学院の在籍者は、定員の約38.2%にとどまる。今春の入学者は、看護学部が定員80人に対して7人、医療保健学部が140人に対して44人、人間社会学群が80人に対して50人で、定員の充足率は約33.7%だった。
学生減に伴い、大学の財政状況も厳しくなっていた。関係者によると、5年以上前から大学全体で赤字が続いていたという。獨協学園の26年度事業計画には、同学園が21年度から姫路獨協大の資金支援を続けてきたが、25年度で学園本部の資金にも余裕がなくなるため、26年度は学園内の各校に資金支援への協力を求める見込みと記載されている。
獨協学園は大学の立て直しに向け、21年に姫路市へ公立大学法人化を要望したが、市は22年4月に困難と回答し、実現しなかった。並行して進めていた地域医療振興協会への事業譲渡も23年6月に不成立となった。
さらに24年2月には、別の相手と設置者変更に向けた基本合意書を結んだものの、その後、合意書をめぐる問題が判明し、25年9月に解除した。財政の悪化が進む中、紆余曲折を経て、徳洲会との交渉が成立した。
今後、引き継ぎ後の大学運営のあり方について、協議が本格化する見込みである。病院の再建で知られる徳洲会が大学の運営をどう立て直すのか、その手腕が問われる。
出典:薬事日報


薬+読 編集部からのコメント
姫路獨協大学の運営を2028年4月1日から学校法人徳洲会に引き継ぐことを目指した設置者変更契約が、徳洲会と学校法人獨協学園で結ばれました。実現には文部科学省の認可が必要で、2027年1月に申請される予定です。