処方せん

27成分48品目を販売中止‐安定供給困難と判断

薬+読 編集部からのコメント

武田テバファーマと武田テバ薬品は27成分48品目のジェネリック医薬品販売中止を発表しました。昨年も103品目にわたる後発品を販売中止にしてニュースとなりましたが、それに追加しての内容となります。
両者の重複している成分が多いこと、安定供給が困難であることを理由に挙げており、今後も安定供給リスクを考慮した製品ラインナップを検討していく見込みです。

武田テバファーマと武田テバ薬品は17日、両社が製造販売しているジェネリック医薬品(GE薬)について、重複している16成分31品目を含む、27成分48品目の販売を中止すると発表した。昨年にも103品目の販売中止を発表していたが、製造の品質面で安定供給が困難と判断し、在庫消尽をもって販売終了することを決定した。両社は、重複製品をまだ有している状況であり、今後も安定供給困難な製品があれば、販売の中止を検討するとしている。

 

武田テバは、合弁会社として発足した2016年4月から、自社製品の安定供給リスクを洗い出し、製剤設計や製造工程の見直しや第三者への製造委託などの可能性を検討した上で、販売中止するかを検討してきた。その取り組みの一環として、昨年7月に103品目の販売中止を発表していた。

 

今回さらに27成分48品目の販売中止を決めた。そのうち16成分31品目は両社で重複している製品であり、そのほかの製品については、個々によって中止の理由は異なるが、事前に設計されていた製造プロセスでは再現性が良好ではなかったことが主な原因としており、製造現場の一部ロットで規格外のものが製造されるという問題も生じていたという。製造設備や製剤設計の見直し等も検討したが、今後の安定供給が困難と判断した。

 

対象製品は、在庫消尽をもって販売終了となり、現在は武田テバのMRや対象製品を担当する特約店のMSが医療機関向けに説明を行っている。武田テバは、対象製品以外にも重複製品を有しており、今後も安定供給リスクを検討していく方針だ

 

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出典:薬事日報

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