医療機器

HbA1c測定が最多‐検体測定室の約7割で実施

薬+読 編集部からのコメント

薬局で行われる検体の測定。全国にある986件(※1月1日現在)の検体測定室のうち、約7割で糖尿病関連の簡易検査が行われていると厚生労働省が公表しました。検体測定室は増加傾向とのことですが、同時に感染症の防止対策も求められています。

厚生労働省は10日、薬局等で測定されている項目別の検体測定室数を公表した。最も多く測定されていた項目はHbA1cで68・7%、次いで血糖値が67・0%と、糖尿病関連の簡易検査を行っている検体測定室が約7割に達した。

 

厚労省によると、検体測定室の届け出状況は1月1日現在で986件。毎月100件程度の届け出があり、既に1000件を突破した。届け出のあった検体測定室のうち、968件(98・2%)は薬局・薬店、ドラッグストアが占め、その他は駅構内等の商業施設となっている。

 

この日開かれた医政関係主管課長会議では、測定項目別の検体測定室が公表された。最も測定している項目が多かったのがHbA1cで677カ所、次いで血糖値が661カ所と、糖尿病関連の項目が約7割を占めた。その他、HDLが587カ所、中性脂肪が567カ所、LDLが544カ所と、脂質関連の項目も多く測定されている。

 

都道府県別に検体測定室の届け出数を見たところ、1月1日現在で最多は、石川県の165カ所、次いで佐賀県96カ所、東京都71カ所、茨城県と香川県の54カ所と続き、石川県が全国の検体測定室のうち約17%を占めた。

 

医政局地域医療計画課の北波孝課長は、引き続き検体測定室に関する事務を行う方針を説明した上で、「仮に1回でも感染症の問題事案が発生した場合には、地域の公衆衛生に与える影響がある。その場合は都道府県と連携し、対応を取らせていただきたい」との考えを説明し、都道府県担当者に事務執行への理解と協力を求めた。

 

また、検体測定室の感染防止に向けた衛生管理を徹底するため、昨年10月に各都道府県に連絡窓口の登録を通知していたが、いまだ13都道府県、33保健所設置市、17特別区から回答がないとし、速やかな登録を呼び掛けた。

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出典:薬事日報

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