薬剤師の接遇マナー・テクニック 薬剤師の接遇マナー・テクニック
困ったときに薬(やく)立つ、薬剤師の接遇・マナー
困ったときに薬(やく)立つ、薬剤師の接遇・マナー

在宅訪問への苦手意識をどう克服したらいい?
在宅訪問への苦手意識をどう克服したらいい?
私の働く薬局で在宅訪問のサービスを始めることが決まり、私も在宅業務に関わることになりそうです。ですが、薬学生時代の実務実習で伺ったお宅で患者さんに怒鳴られてから在宅訪問に悪いイメージが残ってしまい、今から憂うつです。どんな心構えで臨んだら良いでしょうか。

Answer
Answer
ネガティブな気持ちを切り替えるチャンス
一度苦手意識を持ってしまうと、ネガティブな気持ちを切り替えるのは難しいものですね。でも、これを機に過去の悪いイメージを払拭しましょう。
 
学生時代の実務実習で嫌な思い出をした体験は、経験も知識も未熟な中での出来事。5年の経験を経て薬剤師としての知識と技術を身につけた相談者さんは、今実務実習の時と同じような状況に遭遇したとしても、スムーズに迷うことなく対応できる技量が備わっているはずです。
 
「あの頃あんなに大変だったことが、今はすんなりできる」。そうと分かれば自信が増すのではないでしょうか。
 
それでも憂鬱な気分から抜け出せないのであれば、これまでに経験した患者さん応対で嬉しかった出来事を思い浮かべてみてください。在宅業務でも、患者さん応対の基本は同じです。自分から患者さんの懐に飛び込んでいく勇気を持てば、薬局業務も在宅業務も、大きな違いはないと気づくはずです。
 

在宅業務は薬剤師の能力をさらに高める場
「在宅業務に前向きになれない」という相談を受ける機会は少なくありません。経験したことのない業務や職場環境への不安もあるでしょう。
 
薬局内での業務との大きな違いは、他職種とのコミュニケ―ションの機会が増えることではないでしょうか。「他職種から質問や相談を受けてもうまく対応する自信がない」「他職種とのコミュニケーションが不安」といった心配があるようですが、やってみる前から難しく考えすぎているだけかもしれません。私は他職種からも悩みや相談を聞く機会がありますが、「相手(他職種)も同じように不安を抱えている」と伝えると、皆さん驚かれます。患者さんの治療に取り組む医療チームの仲間として、構えすぎずに自然体で、明るく元気に接すれば大丈夫です。
 
在宅業務を薬剤師としての能力をさらに高める場ととらえ、できないことがあれば、もっと成長できるチャンスと考えてほしいと思います。薬局内では得られない情報に接するうちに、知識や経験が増えていく環境に身を置けることをありがたいと思うようになるはず。
 
在宅の現場では、医師・看護師・ケアマネジャー等々の医療者と情報交換したり薬物治療に関する相談を受けたりして、薬のプロとして頼られる場面が増え緊張感もあるでしょう。ですがそれ以上に、服薬の現場を自分の目で見ることで薬局業務とは異なる視点での服薬指導が可能になり、やりがいを感じる場面も増えていきます。
 
ネガティブなイメージが先行すると、気持ちが後ろ向きになってしまいがちです。薬剤師として一段と成長できる機会ととらえ、ポジティブ思考で臨んでほしいと思います。
<この記事を読んだ方におすすめ>
さらに成長するために、苦手意識を克服して前に進むチャンス。職能と活動の場を広げましょう。
さらに成長するために、苦手意識を克服して前に進むチャンス。職能と活動の場を広げましょう。

村尾 孝子
村尾 孝子(むらお たかこ)
薬剤師、医療接遇コミュニケーションコンサルタント。
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
マイナビ薬剤師・連載コラムが書籍化された、
「患者さん対応のプロをめざす! 『選ばれる薬剤師』の接遇・マナー」が
2017年7月19日 同文舘出版より発売。
株式会社スマイル・ガーデン : https://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: https://smilegrdn.exblog.jp/
薬剤師さんからの質問大募集!村尾孝子先生が、あなたの質問にお答えします
薬剤師さんからの質問大募集!村尾孝子先生が、あなたの質問にお答えします
今さら人に聞けない接遇・マナー、クレームへの対処方法など、薬剤師さんからの質問を募集しています。カルテ情報(お名前、薬剤師歴、年齢、性別、勤務先種別)を記入の上、こちらからご応募ください。皆さんの質問に、村尾孝子先生がわかりやすくお答えします。

※投稿者の特定を避けるため、一部内容を変更して掲載しております。

<PR>満足度NO.1 薬剤師の転職サイト