
知れば知るほど奥が深い漢方の世界。患者さんへのアドバイスに、将来の転職に、漢方の知識やスキルは役立つはず。薬剤師として今後生き残っていくためにも、漢方の学びは強みに。中医学の基本から身近な漢方の話まで、薬剤師・国際中医師の中垣亜希子先生が解説。
第121回 「サンザシ(山楂子・山楂肉)」の効能 消化促進・胃もたれ予防・血行促進・脂肪分の分解活性化に!
個人的に「美味しいなぁ!」と思う中薬(生薬)がいくつかあるのですが、サンザシはその一つです。フレッシュなサンザシも、お菓子になったサンザシも、どちらも甘酸っぱくて大好きです。見た目がいかにもフルーツでかわいいんですよ。今回は、サンザシの中医学的な効能についてお話しします。
1. サンザシ(山楂子・山楂肉)って、なにもの?
薬局で患者さんにサンザシの説明をすると、「それって甘酸っぱいお菓子のサンザシのことですか?」とよく聞かれます。まさに、それです!
お菓子のサンザシは、サンザシの実に砂糖などを混ぜて、成型したものです。いろいろな形状があり、食感もサクサク系からしっとり・ねっとり系までさまざまです。
サンザシは中国中南部が原産で、日本には享保年間(八代将軍吉宗の時代)に中国から薬用樹木として小石川植物園に持ち込まれたそうです。
その後は庭木や盆栽として栽培されています。先日、石川県の兼六園でサンザシの木を見つけて、うれしくて写真を撮りました!

サンザシは、中国では「山楂」と呼ばれることが多く、日本での表記は「サンザシ」のほか、「山査子」「山楂子」「山楂肉」「山査肉」などがあります。
日本の生薬問屋さんでは「山楂子(南山楂)」と「山楂肉(北山楂)」の2種類の取り扱いがあり、それぞれ基原植物が異なりますが、「山楂肉」の方が実が大きいです。
サンザシの四気五味(四性五味)とは
中薬・食物(薬食)には、四性(四気)と呼ばれる「寒・熱・温・涼」の4つの性質があり、さらに、温めもせず冷やしもしない、寒熱の偏りがないものは「平(へい)」と言います。サンザシは「温性」です。
■生薬や食べ物の「四気(四性)」

サンザシの四気五味(四性五味)は「微温性、酸味・甘味」なので、次のような作用があることがわかります。
・酸味=収斂(しゅうれん)作用。酸味で引き締める。
・甘味=補う作用。よどみを生む。
また、サンザシは「脾・胃・肝のグループ」に作用し、これを中医学では「脾経・胃経・肝経に作用する(帰経する)」と表現します。
サンザシの分類:消食薬(しょうしょくやく)
中薬学の書籍では、サンザシは「消食薬」に分類されます。「消導薬」「消化薬」とも言います。
消食薬は消化を促す働きがあり、脾胃(≒消化器系)の「運化(うんか≒消化・吸収)」を健やかに整え、飲食物の停滞や、未消化物の消化を助けます。この作用を「消食化積(しょうしょくかせき)」と言います。
飲食物が消化できずに溜まってしまうことを食積(しょくせき)や食滞(しょくたい)と言います。これらが起こる背景は主に①自分自身の消化吸収機能が弱い(脾胃虚弱)か、②食べ過ぎてもたれたかの2パターンです。
サンザシを含めほとんどの消食薬は、未消化物の消化を助けるだけでなく、食欲を増進させ胃の調子を整える作用があります。中には脾の働きを助ける作用を持つものもあります。
消化不良による腹部膨満、げっぷ、胃酸逆流、吐き気、嘔吐、便通不良(下痢・便秘など)、おならなどの症状、また脾胃虚弱や消化不良を起こしている人にも効果があります。
消化不良になると、中焦(おなか:みぞおちからヘソまで)の気の流れが阻害され、たいてい脾胃の気の停滞が起こります。そのため、消食薬を使用する際には、理気薬を配合して気を巡らせることによって食滞の解消の手助けをすることがよくあります。このように、臨床応用において、消食薬は症候に応じて他の薬物と適切に組み合わせる必要があります。
そのほかに、以下のような使い方をします。
・冷えの症状がある場合は、温性の生薬を加え、冷えを取り除きながら食滞を解消する。
・食滞に熱がある場合は、苦寒薬を加えて熱も体外へ追い出す。
・湿邪(水のダブつき)が脾胃の働きを阻んでいる場合は、芳香化湿薬(ほうこうかしつやく:香りがあって湿邪を除く薬)を配合して湿邪を除き、脾胃をスッキリさせる。
脾胃が虚弱で運化機能が弱い人は、食滞が常々起きやすい状況にあります。そのような人は、脾を補い、胃を整えることが重要であり、消食薬だけに効果を頼るべきではありません。

2. サンザシはどんな時に用いられるのか(使用例)
サンザシは、主に以下の2パターンで用いられます。具体的な例を見ていきましょう!
・脂っこくてしつこい飲食、肉食の消化不良(胃もたれなど)に
・傷食による消化不良(腹痛・下痢)に
・薬物の消化不良予防に(胃腸に負担がかかる薬に添える or たいして胃腸に負担のかからない漢方薬でもお腹がもたれるような消化器系が弱い人は漢方薬に添えて飲む)
(2) 血行促進・瘀血の解消・腫れを軽減:「活血散瘀(かっけつ・さんお)」
・産後の瘀血など婦人科系に
・高血圧症、冠動脈性心疾患、高脂血症などに
(1) 消化不良を解消:「消食化積(しょうしょく・かせき)」
サンザシは、食滞不化・肉積不消・脘腹脹満・腹痛泄瀉などの証に用います。それぞれ以下のような意味です。
肉積不消(にくせきふしょう)…食べた肉が蓄積して消化されないこと。
脘腹脹満(かんぷくちょうまん)…胃やお腹が脹ってパンパンなこと。
腹痛泄瀉(ふくつうせっしゃ)…お腹が痛くて、下痢すること。
サンザシは「消食化滞」「健脾和胃」の効能があるため、上述の状態を改善するために活用されます。
健脾和胃 (けんぴわい) …脾は飲食物の消化・吸収を、胃は飲食物の受け入れを担う。脾と胃の働きを高めて健やかにし、調和させること。おいしく食事がとれる健康な胃腸をつくることで、食後の胃もたれなどが起きないようにする。
脂っこくてしつこい飲食、肉食の消化不良(胃もたれなど)に
サンザシは微温ですが、熱をこもらせるという心配はありません。脂っこいものや肉料理といった「油膩肉食(ゆじにくしょく)」を食べることによって起こる“積滞(食べ物の蓄積・停滞)”を解消する代表的な生薬として知られています。
「油膩肉食」とは、油(ゆ)=あぶらっこいもの、膩(じ)=しつこくこってりした感じ、肉=肉料理のことを指します。
サンザシは、飲食の中でも、特に油膩肉食の消化を助けることがわかっており、胃腸の蠕動運動を促進し、消化液の分泌を助け、食欲を増進させる働きがあるとされています。 脂肪分の分解・消化・代謝が得意です。
これにより、飲食物の胃への停滞感・消化不良・胃もたれ・腹部膨満感・胃部重圧感・食欲不振を解消します。
てっとり早い方法(簡便方)として、肉食の消化不良にはサンザシ単品で煎じ薬にします。また、神麴(しんぎく:小麦粉・フスマ・紫蘇などを混合し発酵させたもの)や麦芽などの他の消食薬を配合して消食化積の力を増強して用いることもよくあります。
食積、とくに油臓肉積による腹満・腹痛・下痢、あるいは小児の傷乳(乳積とも言われ、乳児に、乳汁による食積停滞が起きて消化不良になること)による下痢に、単味あるいは麦芽(ばくが)・神麴・萊菔子(らいふくし)などと用います。
【処方名】保和丸(ほわがん)
日本で保和丸は製品化されていませんが、中国では超がつくほどメジャーです。漢方に詳しい方は中国旅行に行ったらとりあえず買っておいて、グルメを楽しむための相棒にしたりします。
胃やお腹が張って痛いときは、木香や枳殻(きこく)のように、脾胃の気を巡らせて、気と未消化物の通り道をつくるような理気薬を加え、行気消滞(こうきしょうたい:気を通して停滞を消す)します。
また、傷食(しょうしょく:不適切な飲食。生冷飲食や食べ過ぎ)によって引き起こされた腹痛や下痢には、10gの焦山楂(しょうさんさ:サンザシを炒って焦がしたもの)を粉末状にして沸騰したお湯で服用すると、消食止瀉の効能があります。
食後の胃もたれ・胃が重苦しい・おなかが張って苦しい・ガスがたまりやすい・ガスが出ると飲食物の腐敗臭がしてクサい・食欲がない・おいしく食事がとれない・あぶらっこいものや消化の悪いものを食べると調子を崩しやすい…など、「食後になんだかおなかがスッキリしない」「最近なんとなく食欲がない」というときや、ついつい食べ過ぎてしまって胃が重くなり後悔することが多いというときに、サンザシは消化を助けて胃腸の働きを整えます。
ただし、サンザシは消化を助けるので、お腹が空きやすくなります。もともと食欲旺盛な方は、ますます食欲が出る可能性が多分にあるので、それを承知の上、うまく利用しましょう。
また、ものすごく脾胃が弱い人は、サンザシの酸味が刺激になり過ぎてしまうケースもたまにあります。ほんの少量で様子をみるようにしましょう。
傷食による消化不良(腹痛・下痢)に
細菌性下痢に、サンザシを単味で炒って、その粉末を冲服(ちゅうふく)≒煎じないでお湯で溶いて服用します。
冲服とは、煎じる必要のない中薬(生薬)を微粉末状に粉砕し、煎じ薬または熱湯または酒などと混合して服用する方法です。
薬物の消化不良予防に
中国の中医学の病院においても、脾胃(≒消化器系)に負担がかかると事前にわかっている処方を出すときや、もともと脾胃が弱い人に対してサンザシは用いられます。
煎じ薬の処方箋(中薬名が羅列されている)の最後に「焦三仙」とひとこと書き足すと、薬剤部的なところで、代表的な消食薬であるサンザシ・麦芽・神麴の三味が足されます。
この三味は消化を助ける素晴らしいものであることから、古来より仙人に例えられて「三仙」と呼ばれています。「焦」は、炒って焦がしたというニュアンスです。
・サンザシ:肉類や脂っこいものの消化を助ける。
・麦芽:うどん・パンなどの小麦製品の消化を助ける。
・神麹:ご飯など米でできたものの消化を助ける。
この「焦三仙(山楂・麦芽・神麴)」を中心にしたエキス顆粒剤は、食品として、日本にも存在します。
漢方家の結婚式へ行くと、食べ過ぎ対策の焦三仙と、飲み過ぎ対策の田七人参が各人にひとつずつ用意されていたり、フレンチのフルコースの肉料理の前のデザート・アヴァンデセールにサンザシのソルベが出たりして、みんな流石だなぁ…!と思います。
そういう結婚式のときはお腹いっぱい食べても不思議なほど胃もたれがなく、「サンザシの力、おそるべし」と漢方好き同士でうなずき合います。
(2)血行促進・瘀血の解消・腫れを軽減:「活血散瘀(かっけつ・さんお)」
サンザシは「瘀血(おけつ:血の滞り)」に対して、「活血散瘀(かっけつ・さんお:活血して瘀血を散らす)」に働き、血行促進・瘀血の解消・腫れを軽減します。
産後の瘀血など婦人科系に
産後瘀阻による腹痛・悪露の停滞あるいは血瘀の月経痛などに、当帰(とうき)・川芎(せんきゅう)・益母草(やくもそう)などを配合して用います。
また、疝気(ヘルニアなど)の片側への脱出感や下腹部の脹った痛みなどに、小茴香(しょうういきょう)・橘核(きつかく)などと用います。
また、活血疏肌(かっけつ・そき:活血して肌表の流れを整えること)・透疹(とうしん:発:疹を促す)に働くので、麻疹の初期や、透発(とうはつ:発疹や病邪を体表に発散・排泄しきること)が不十分なとき(≒本来出るべき発疹の出方が不十分なとき)に、主に生用(生山査=フレッシュ)で使用します。
高血圧症、冠動脈性心疾患、高脂血症などに
近年では、高血圧・冠状動脈性心疾患・高脂血症などの臨床治療に、生山楂(フレッシュなサンザシ)を広く用います。
「ダイエットのため」には注意が必要
ここまでの解説で、サンザシは脂肪分の分解・消化・代謝が得意であることや、高脂血症などの臨床治療に活用されていることをお伝えしました。そのことからイメージできるように、サンザシはダイエットにも用いられることがあります。飲食物の脂肪分の分解・代謝だけでなく、身についた脂肪の分解・代謝も活性化します。
ただし、これも先述したとおり、サンザシにより消化促進されることで、すぐにお腹が空いて、食欲もアップしやすくなります。したがって、基本的に空腹感と食欲に負けてしまう人には向いていないダイエット法です。
また、サンザシの酸味が刺激になるので、胃腸が弱い人には全く向きません。加えて、ダイエットで使用する際には本来の使用量より多めに摂ると思いますが、普通程度の胃腸の丈夫さを持っていても、胃腸の粘膜が荒れる可能性がありますので、ご注意ください。
空腹感と食欲に負けずに食べ過ぎず、かつ、胃腸が全く弱くない、かつ、ダイエットしないと不健康過ぎるくらい太っている人向けのような気がします。
中国や韓国のダイエット製品で、サンザシとセンナが配合されているものを飲んで体調を崩したという相談を受けたことが何度かあります。サンザシは通常量ならたいした被害はないことが多いですが、センナ=番瀉葉(ばんしゃよう)は相当強い下剤です。下痢したら、だれでも体重は減ります。「天然のハーブだから安心」とは限りませんので、十分に注意してください。
3. サンザシの効能を、中医学の書籍をもとに解説
ここでは中薬学の書籍で紹介されているサンザシの効能を見ていきましょう。効能の欄には、四字熟語のような文字が並んでいます。一瞬ギョッとするかもしれませんが、漢字の意味から効能のイメージを掴むのに役立ちます。
【分類】
消食薬
【処方用名】
山楂子・山楂・山楂肉・生山楂・生楂肉・炒山楂・無山査・山楂炭・サンザシ。
【基原】
バラ科 Rosaceae のミサンザ Crataegus pinnatifida BGE. var. major N. E. BR. やサンザシ C. caneata SIEB, et Zucc. の成熟果実。
【性味】
酸・甘、微温。
【帰経】
脾・胃・肝。
【効能】
消食化積(しょうしょく・かせき)・活血散瘀(かっけつ・さんお)。
【応用】
1. 食滞不化・肉積不消・脘腹脹満・腹痛泄瀉などの証に用いる。本品は酸味と甘味があり、微温で熱は無く、助脾健胃・促進消化し、油膩肉食の積滞を解消する要薬である。≪簡便方≫には、肉食の消化不良に単品で煎じ薬として用いられているが、食滞不化の治療には、よく神曲や麦芽などを配合して消食化積の力を増強する。脘腹脹痛もあるときは、木香や枳殻を加えて行気消滞する。傷食によって引き起こされた腹痛や泄瀉は、10gの焦山楂を粉末状にして沸騰したお湯で服用すると、消食止瀉の効能がある。
2. 産後の瘀阻腹痛・悪露不尽・疝気(ヘルニアなど)の片側への脱出感や脹痛などの証に用いる。山楂は血分に入り活血散瘀消腫する。前者には当帰・川芎・益母草などを配合し、後者には小茴香・橘核などと用いる。
このほか、近年、生山楂を、高血圧・冠状動脈性心疾患・高脂血症などの臨床治療に広く用いる。
【参考】
炒用(炒山楂・焦山楂)すると消食に、炒炭(山楂炭)すると止痢・化瘀に、生用(生山査)すると透疹に、それぞれ働く。
【用量・用法】
・9~15g。大量投与量30g。
※【分類】【処方用名】【基原】【参考】は『中医臨床のための中医学』(医歯薬出版株式会社)より部分的に引用/【分類】【性味】【帰経】【効能】【応用】【用量・用法】は『中薬学』(上海科学技術出版社)より部分的に抜粋し筆者が和訳・加筆したもの
サンザシは脂っこくてしつこい飲食や、肉食の消化不良による胃もたれ、胃腸の脹りなどを解消するのが得意です。それだけでなく、傷食による腹痛や下痢の解消にも活用されます。
さらには、消化に負担のかかる漢方薬の消化を助けたり、何を飲んでもお腹にもたれる消化器系が弱い人に対して、漢方薬の効きや普段の飲食の消化吸収を助けたりするために活用されます。
そのほか、サンザシには活血作用もあり、産後の腹痛・悪露の停滞など婦人科系の瘀血にもよく用いられます。近年では、高血圧・冠状動脈性心疾患・高脂血症などの臨床治療にも広く活用されています。おいしいだけではなく、非常に頼もしい存在です。

4. サンザシの注意点
胃腸が弱い人は、サンザシの酸味で胃がやられてしまうため、使い方や使用量に注意する必要があります。
5. サンザシはどこで購入できる?
生薬のサンザシや、サンザシを含むエキス製剤や健康食品は、漢方薬局で取り扱っています。サンザシのお菓子などは、中国系のスーパーマーケット・健康食品店・インターネットなどで販売されています。
ここまで述べてきたように、サンザシはそれなりに体質や状況を選びます。まずは中医学の専門家にご相談するのがおすすめです。
参考文献:
・小金井信宏(著)『中医学ってなんだろう(1)人間のしくみ』東洋学術出版社 2009年
・内山恵子(著)『中医診断学ノート』東洋学術出版社 2002年
・丁光迪(著)、小金井 信宏(翻訳)『中薬の配合』東洋学術出版社 2005年
・凌一揆(主編)『中薬学』上海科学技術出版社 2008年
・中山医学院(編)、神戸中医学研究会(訳・編)『漢薬の臨床応用』医歯薬出版株式会社 1994年
・神戸中医学研究会(編著)『中医臨床のための中薬学』医歯薬出版株式会社 2004年
・翁 維健(編集)『中医飲食営養学』上海科学技術出版社 2014年6月
・日本中医食養学会(編著)、日本中医学院(監修)『薬膳食典 食物性味表』燎原書店 2019年
・許 済群(編集)、王 錦之(編集)『方剤学』上海科学技術出版社 2014年
・神戸中医学研究会(編著)『中医臨床のための方剤学』医歯薬出版株式会社 2004年
・伊藤良・山本巖(監修)、神戸中医学研究会(編著)『中医処方解説』医歯薬出版株式会社 1996年
・李時珍(著)、陳貴廷等(点校)『本草綱目 金陵版点校本』中医古籍出版社 1994年






