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【薬ゼミ自己採点】正答率は「物化生」で低く ~ 第111回薬剤師国家試験

薬+読 編集部からのコメント

2026年第111回薬剤師国家試験の全受験者を対象に薬学ゼミナールが自己採点を実施した結果、2月26日現在の平均正答率は67.2%で、前回とほぼ同程度となりました。科目別では「物理・化学・生物」の平均正答率が49.9%と、前回・前々回よりも低下しています。

2月21、22の両日に実施された第111回薬剤師国家試験で、薬剤師国試予備校大手の医学アカデミーグループ薬学ゼミナールが全受験者を対象に自己採点を実施した結果、26日現在の平均正答率は67.2%となり、第110回国家試験(67.8%)とほぼ同程度となった。第107回、第109回とも近似した水準となっている。科目別では「物理・化学・生物」の平均正答率が49.9%となり、第109回、第110回と比べて低下した。

 

26日時点で薬ゼミの自己採点「薬ゼミレコード」に入力した受験者1万0594人の集計によると、必須問題の平均正答率は82.6%と、第109回の78.1%から4.5ポイント、第110回の81.3%から1.3ポイント上昇した。「物理・化学・生物」「実務」を除く科目で正答率が8割を超え、「薬理」は9割を超えた。

 

理論問題の平均正答率は58.8%で、第109回(59.9%)、第110回(58.7%)と同程度であった。「物理・化学・生物」は45.3%と、前回から0.5ポイント低下し、内訳は物理37.1%、化学41.0%と低迷した。

 

実践問題の平均正答率は63.9%となり、第109回(66.7%)、第110回(66.0%)と比べてやや低下した。「物理・化学・生物」は33.3%と、前回から約25ポイント低下し、内訳は物理25.3%、化学31.5%、生物43.2%で、多くの受験生を苦しめた。一方、「法規・制度・倫理」は73.3%と、前回から約15ポイント上昇した。他の科目は前回と同程度だった。

 

第109回、第110回で各1題出題されていた4連問は、第111回では出題されず、実務単問の範囲において実務の連問が1題出題された。

 

患者情報を踏まえて切替薬剤や薬剤中止を提案するなど、患者への服薬指導や提案に加え、医師へ提案を行う問題が引き続き出題された。症候、検査値、処方箋などの情報から疾患名を判断し、適切な薬剤を提案する問題に加え、「妊娠を希望している」といった患者の希望を汲み取った対応を問う問題も見られた。

 

時事的話題に関連する問題としては、薬局で緊急避妊薬が購入可能となった背景を意識させる「経口避妊薬」に関する出題が行われた。

 

木暮喜久子学長は「全体的に臨床や医療現場に関係する出題が継続して多く出題され、基礎科目では解剖図から病変部位(前立腺)や胸部圧迫部位を選択するような臨床とのつながりを意識した問題、医療科目ではタスクシフティングや多職種連携を意識した医師に提案する内容を解答する問題が出題された」と述べた。

 

また、「構造式、計算、グラフ、図を用いた『考えさせる』問題が多数出題されていたのも特徴。これから国試を受験する方には実務実習での体験を踏まえて臨床につなげた学修を心がけてほしい」と総評した。

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出典:薬事日報

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