「適正な流通確保に努力」‐ハーボニー偽造品対応でコメント
C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が奈良県内の薬局チェーンで発見されたことを受け、日本薬剤師会は18日、「安全で適正な医薬品の供給を任務としている薬剤師・薬局として適正な流通を確保するようこれまで以上に努力していかなければならない」とのコメントを発表した。
日薬は、今回の偽造品の発覚が「ハーボニー」を製造販売するギリアド・サイエンシズ社の正規取引先以外から入手されたものであることに言及。「わが国の医薬品の流通は適正な体制で行われており、海外で問題となっている偽造医薬品の流通事例は極めて少ないものであったと理解している」との認識を示しつつ、「こうした事例が発生したことにより、地域住民に安全で適正な医薬品を供給することを任務としている薬剤師・薬局としては、適正な流通を確保するようこれまで以上に努力していかなければならず、会員への周知、指導に努めていく」との姿勢を示した。
NPhAも周知を要請
日本保険薬局協会(NPhA)は17日、偽造医薬品に対する対応の周知徹底に関する通知を、会員に向けて発出し、患者の確認等を要請した。また、今後、通常と異なると認められる医薬品が発見された場合には、所管の都道府県等に連絡すると共に、同協会の事務局にも連絡するよう求めている。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が奈良県内の薬局チェーンで発見されたことを受け、日本薬剤師会がコメントを発表しました。また、日本保険薬局協会(NPhA)も2017年1月17日(火)に、偽造医薬品に対する対応の周知徹底に関する通知を会員に向けて発出しています。