薬剤師会

山本会長が4選、開局初~日薬が臨時総会開く

薬+読 編集部からのコメント

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で短縮日程で開催された日本薬剤師会の臨時総会(14日、都内)で任期満了に伴う会長・副会長候補者選挙を行い、山本信夫会長の4選が決まりました。開局の薬剤師が会長を4期務めるのは初めてのことです。会長候補選は、立候補者が現職の山本会長1人で、対立候補不在のため挙手による採決を行った結果、代議員の賛成多数という形で決定しました。6月の定時総会で正式就任し、新執行部が発足します。

日本薬剤師会は14日に都内で開いた臨時総会で、任期満了に伴う会長・副会長候補者選挙を行い、山本信夫会長の4選を決めた。会長候補選は、立候補者が現職の山本会長1人で、対立候補がいなかったため、投票は行わず挙手による採決を行った結果、代議員の賛成多数という形で決定した。開局の薬剤師が会長を4期務めるのは初めて。同じく定数内の5人が立候補し、信任投票となった副会長候補選も全員が過半数の票を獲得して当選した。いずれも6月の定時総会で正式に就任し、新執行部が発足する。


 

代議員の挙手多数によって信任を得た山本氏は、「新執行部をどのような体制で組んでいくかが大きなテーマになる。6月までにしっかり構想を練って、様々な意見、指摘を反映させたい」と強調。「次の世代の薬剤師が輝ける未来を迎えられるよう体制を組んでいきたい」と抱負を語った。

 

副会長候補選には、現職の森昌平氏、田尻泰典氏、安部好弘氏、川上純一氏の4副会長に加え、常務理事の宮崎長一郎氏が新たに立候補。信任投票の結果、いずれも過半数の票を得て当選した。

 

得票数は、有効投票数146票のうち森氏が129票、安部氏が126票、川上氏が123票、田尻氏が109票、宮崎氏が95票だった。

 

総会冒頭の会長演述で山本氏は、改正医薬品医療機器等法について、「1890年にわが国の薬剤師・薬局が法律に規定されてから130年ぶりに薬局の定義と薬剤師の役割という基本的な概念が変わった」と説明。「今回の改正が、まさに医薬分業制度をわが国に定着させる最後の機会ではないか」とし、「これまで調剤報酬に魅かれるように業務が進んできたものが、薬機法などに示された薬剤師・薬局の未来と同じ方向に調剤報酬が進むという先人の努力が報われる時代が到来する」との認識を示した。

 

この日の総会では、2020年度事業計画なども決定した。改正医薬品医療機器等法の施行に向けた対応の強化と会員への周知徹底、入会促進施策などによる組織強化に重点的に取り組む。

 

また、診療報酬、調剤報酬、介護報酬のあり方、薬剤師養成教育の充実に向けた諸活動、薬剤師の自己学習・研鑽への支援など、国民の健康な生活の確保・向上に寄与するための事業にも取り組んでいく。

 

今回の総会は、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止する観点から、当初14、15の2日間で開催する予定だった日程を14日のみに短縮して実施した。

 

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出典:薬事日報

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