医療

鼻炎薬、目薬が大幅プラス~4月度OTC販売、花粉の飛散影響【インテージヘルスケア】

薬+読 編集部からのコメント

インテージヘルスケアが、2022年4月度のOTC医薬品市場概況を公表しました。
4月度販売金額は911億円で、OTC医薬品市場は前年比103.9%となり、鼻炎治療剤、解熱鎮痛剤薬、目薬、検査薬、ドリンク剤などが好調でした。
例年よりも花粉飛散量が多く、前年同月が「まん延防止」期間、緊急事態宣言期間に含まれたためと見られます。

インテージヘルスケアは、2022年4月度のOTC医薬品(一般用医薬品)市場概況を公表した。それによると、4月度の販売金額は911億円で、OTC医薬品市場は前年比103.9%となった。過去5年の同月の平均を100とした場合の指数は99.8で、過去5年間で3番目の数値だった。

 

4月度に好調だった薬効は、鼻炎治療剤(販売金額84.3億円、前年同月比148.8%)、解熱鎮痛剤薬(63.9億円、121.2%)、目薬(63.3億円、111.7%)、検査薬(7.7億円、160.6%)、ドリンク剤(76.8億円、102.8%)などとなった。

 

例年に比べ花粉飛散量が多かったため、鼻炎治療剤および目薬のアレルギー用、洗眼タイプが大幅プラスとなり貢献した。また、引き続きオミクロン株の感染拡大に伴い、解熱鎮痛剤、検査薬、口腔用薬、鎮咳去痰剤は前年比でプラスとなった。

 

さらに、前年同月が「まん延防止」期間、緊急事態宣言期間に含まれていたことなどから、鎮暈剤や胃腸内服液、止瀉剤などもプラスになったと見られる。

 

一方、不調だった薬効は、ビタミンB1剤(26.9億円、92.6%)、外用鎮痛・消炎剤(59.9億円、95.0%)、皮膚用薬(除殺菌)(57.2億円、94.3%)、総合感冒薬(48.0億円、93.1%)、殺菌消毒剤(20.4億円、71.5%)などとなった。

 

前年同月に比べて気温が高かったため、皮膚用薬は手荒れ・保湿、ひび・あかぎれなどが不調で前年に比べてマイナスとなった。殺菌消毒剤、総合感冒薬、外用鎮痛・消炎剤はマイナスが続いている。

 

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出典:薬事日報

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