過剰発注控えるよう要請 ~ コンサータ需要拡大受け 厚生労働省
厚生労働省は5月27日付の事務連絡で、ヤンセンファーマの注意欠陥多動性障害(ADHD)治療剤「コンサータ」(一般名:メチルフェニデート塩酸塩)の安定供給に向け、当面の必要量に見合った適切な在庫を確保し、過剰発注を控えるよう医療機関・薬局に求めた。
薬局に対して、当面の必要量に見合った適切な在庫を確保し、過剰な発注を控えて当面の必要量に見合う量のみ購入するよう求めた。医療機関にも同様の要請を行った上で、患者の状態を踏まえて医学的に可能な患者には、代替薬の使用も考慮するよう求めた。
卸売販売業者に対しては、前回注文に関する納入状況や薬局等の在庫状況を確認した上で、患者数の動向等を踏まえた必要量を随時供給し、偏在が起こらないよう配慮を求めた。取引実績がない薬局等からの新規注文には、新規開設者等が不利とならないよう最大限の配慮が必要とした。
同剤は出荷量自体は維持されているものの、ADHD患者数の増加傾向により、過剰発注を抑制するため、昨年9月から限定出荷が続いている。限定出荷の解除に向けて製造販売業者による供給量の確保と卸売販売業者による在庫積み増しが進められているが、薬局等で必ずしも十分な量が入手できていない現状から、国が製造販売業者に増産など必要な措置を継続するよう要請している。
限定出荷解除には一定期間かかるため、安定的に供給されるまでの間は事務連絡で示した対応を求めた。
発達障害当事者協会は4月と5月に同剤に関する要望書を厚労省に提出。具体的には、地域間・薬局間で深刻な在庫偏在が生じ、多数の患者が自立支援医療の登録薬局で調剤が受けられず、自己負担となるケースが生じていると説明した。
同剤が登録された流通管理システムに基づいて厳格に管理されているため、薬局間で柔軟に譲渡し合う特例的対応を求めたほか、在庫偏在の是正を求めた。また、限定出荷解除が行われるまでの期間に限り、自立支援医療受給者証に登録されていない薬局で調剤された場合でも、自立支援の1割負担を適用する特例措置を取るよう求めていた。
出典:薬事日報


薬+読 編集部からのコメント
ヤンセンファーマの注意欠陥多動性障害(ADHD)治療剤「コンサータ」(一般名:メチルフェニデート塩酸塩)の安定供給に向け、厚労省が当面の必要量に見合った適切な在庫を確保し、過剰発注を控えるよう医療機関・薬局に求めました。