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2022年「第107回薬剤師国家試験」の難易度はどうだった?平均点や出題傾向を解説【速報】

2022年2月19日(土)、20日(日)の2日間にわたり、第107回薬剤師国家試験が実施されました。第106回に続き完全相対基準で合否が決まることからその難易度が気になるところだと思います。薬剤師の国家試験対策に45年の実績を持つ薬学ゼミナールの木暮 喜久子学長に、第107回薬剤師国家試験の難易度や出題傾向について解説していただきました。

 

▶第107回薬剤師国家試験ってどんな試験だった?概要を見る

◆第107回薬剤師国家試験の問題の傾向は?

木暮学長第107回薬剤師国家試験の難易度は、第106回とほぼ同程度でした。臨床的な視点に立った問題が多く、遺伝子治療などの新項目や、薬理と病態・治療、治療と実務を絡めた内容が出題されています。実務実習で体験してほしい『代表的な8疾患』については、継続して出題の多い『がん』、感染症以外に『循環器系疾患』の出題も増えていました。科目間の知識をつなげて解答する連問が増え、理論問題では、化学、法規、衛生による3連問や薬理、病態・治療の2連問が3題出題されました。また、実務の問題に治療や衛生などの内容が出題されるなど科目のボーダーレス化も目立っていた印象です」

 

木暮学長によると、第107回の難易度は第106回とほぼ同程度とのこと。臨床的な視点に立った問題が多かったことも印象的だったようです。なお、薬学ゼミナールのサイトでは第107回薬剤師国家試験の問題・解答と総評を公開していますので、詳しく知りたい方は確認してみてください。

◆第107回薬剤師国家試験の平均点はどれくらい?

木暮学長「弊校が運営する『薬ゼミ自己採点システム』(2月25日現在12,116名)で見ると、例年同様に基礎の正答率は低く、現時点の平均点は235.3点で、第106回とほぼ同じです。合格ラインも第106回(215点)とほぼ同程度と思われますが、今回卒延生も受験しており判断しにくい面もあります。第108回に向けては、臨床を加味した問題が多くなり、ひとつの疾患を多科目にリンクさせながら学ぶことが重要になると考えます」

 

薬学ゼミナールの自己採点システムでは2月23日時点で昨年とほぼ同じだったとのこと。合格ラインも同程度と推測されるものの、判断しにくい部分もあるとのことでした。

◆第107回薬剤師国家試験の合格発表はいつ?

気になる合格発表は、2022年3月24日(木)14時、厚生労働省のホームページに受験地および受験番号が掲載される予定となっています。合格した後は、薬剤師免許の申請が必要になります。前もって申請に必要な書類をチェックしておきましょう。

 

▶薬剤師免許の申請に必要な書類はこちら

 

<薬読とマイナビ薬剤師では、合格発表当日に合格速報を配信予定ですのでご期待ください!>


お話をうかがったのは…
学校法人医学アカデミー薬学ゼミナール
学長 木暮喜久子さん

<プロフィール>
薬剤師。共立薬科大学(現慶應義塾大学薬学部)卒業。国立がんセンター研究所生化学部などを経て、1978年学校法人医学アカデミーに入職。2011年より現職。

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