医薬ニュース楽読 公開日:2021.11.30更新日:2022.01.11 医薬ニュース楽読

最新 薬剤師業界のTopicsをラク〜にまとめ読み 医薬NEWS超楽読

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第107回薬剤師国家試験は2022年2月19日(土)・20日(日)の2日間に実施されます。出題基準から合格率、合格基準、合格発表の日程まで、薬剤師国家試験でおさえておくべき情報を詳しく解説します。

2022年「第107回薬剤師国家試験」はいつ?合格率や合格基準、合格発表の日程まで

ポイント

第107回薬剤師国家試験は2022年2月19日(土)・20日(日)の2日間にわたり実施。
薬剤師国家試験の合格率は約7割。第106回に続き、第107回も合格点の上限がない「完全相対基準」で合格基準が設定される。
合格発表は2022年3月24日(木)午後2時。厚生労働省のホームページに受験番号が掲載される。

目 次

1.第107回薬剤師国家試験の日程は?

厚生労働省の薬剤師国家試験のページにおいて、第107回薬剤師国家試験の開催概要が公表されました。
 
それによると、第107回薬剤師国家試験の日程は2022年2月19日(土)・20日(日)の2日間です。
 
試験日は2月の第3土曜日・日曜日に設定されることが多く、例年と同様の日程となっています。試験地は北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、徳島県、福岡県です。

► 例年の試験日より早い?遅い?過去の試験日程を確認したい場合はこちら

2.第107期薬剤師国家試験の科目と問題数

薬剤師国家試験の問題数は、「必須問題」が90問、「一般問題(薬学理論問題)」が105問、「一般問題(薬学実践問題)」が150問の合計345問です。薬学実践問題150問の内訳は、「実務」20問に加え、「実務」とそれ以外の科目とを関連させた複合問題130問とすることとされています。

■試験科目と問題数


科目
必須問題 一般問題
薬学理論問題 薬学実践問題
物理・化学・生物 15問 30問 15問
衛生 10問 20問 10問
薬理 15問 15問 10問
薬剤 15問 15問 10問
病態・薬物治療 15問 15問 10問
法規・制度・倫理 10問 10問 10問
実務 10問 20問+65問
出題数計 90問 105問 150問

❉マークは複合問題です
(厚生労働省「『新薬剤師国家試験について』の一部改正について」をもとに作成)

試験科目は「物理・化学・生物」「衛生」「薬理」「薬剤」「病態・薬物治療」「法規・制度・倫理」「実務」の7つです。これらは相互に関連することから問題の作成にあたっては、重複のないよう配慮がされるようです。また分野によって難易度の偏りがないよう調整がされます。

例年、試験の具体的な時間割や試験会場は12月下旬に公表されています。より網羅的な情報はこちらの記事をご参照ください。

3.薬剤師国家試験の出題基準

薬剤師国家試験の出題の考え方として、「薬剤師として具備しなければならない基本的な知識、技能および態度を評価する」「高い倫理観、医療人としての教養および医療現場で通用する実践力を確認する」(厚生労働省「薬剤師国家試験出題基準」より)などとされています。
 
そのほか、「全般的な出題の考え方」として、以下の内容が示されています。

・資格試験として過度に難解な問題は避ける。

・問題の文章構成や条件設定に留意し、解答すべき設問肢の数が1つではない場合には、正解数を明記することを基本とする。

・可能な限り、正しいもの(または正しいものの組合せ)を問う問題とする。

・画像や写真等を利用した問題の出題も検討する。

・各種基準等の数値は、記憶することが必須または極めて有用な数値である場合を除いて、数値そのものを問う出題はしないこととする。

・各試験法を問う出題については、保健衛生上の意義が大きく、かつ、当該科目において汎用されているもの、または原理的に重要なもののみを出題し、その意義、測定原理等、試験または測定実施のために必要とされる基礎知識を問うこととする。また、専門業務において習得すべき操作等の詳細は出題しないこととする。

・末梢的な事項や、一部の例外的な事項を取り上げるような問題の出題はできるだけ避ける。

厚生労働省「薬剤師国家試験出題基準」より

また過去に出題された問題のうち「良質な問題として一定の評価が与えられた問題を活用する」とされています。そのため、過去問を十分に学習しておくことは出題の傾向をつかむうえで有効です。

近年は、疾患や薬剤の幅広い知識をもとに、臨床の状況に即して考える力、実際にありうる問題を解決する力、現場で実践する力などを試す出題傾向もみられます。複数の疾患を抱えている患者さんや、ポリファーマシーの患者さんなどが症例として提示されており、常に実臨床を意識しながら学習を進めることがポイントだといえます。

4.薬剤師国家試験の合格率

薬剤師国家試験の合格率を確認しましょう。過去6回の薬剤師国家試験の合格率は、以下のように推移しています。

■薬剤師国家試験の過去の合格率

開催回 合格率 受験者数(人) 合格者数(人)
第106回 68.66% 14,031 9,634
第105回 69.58% 14,311 9,958
第104回 70.91% 14,376 10,194
第103回 70.58% 13,579 9,584
第102回 71.58% 13,243 9,479
第101回 76.85% 14,949 11,488

厚生労働省「試験回次別合格者数の推移」をもとに作成

薬剤師国家試験の合格率はおよそ70%前後であることがわかります。絶対基準から相対基準(経過措置あり)となった第101回は合格率が一気に跳ね上がり、76.85%でした。第104回からは禁忌肢が導入され、合格率が下がるかとの予測もありましたが、目立った影響はみられませんでした。昨年の第106回は68.66%と、過去6回の中でもっとも低い合格率となりました。

► 第106回薬剤師国家試験の【男女別】【都道府県別】【新卒・既卒別】の結果を見る

5.薬剤師国家試験の合格基準

薬剤師国家試験の合格基準は、次のように発表されています。(1)と(2)を同時に満たす必要があります。

(1)問題の難易を補正して得た総得点について、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であること。

(2)必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上であること。

(厚生労働省「『新薬剤師国家試験について』の一部改正について」より)

薬剤師国家試験の合格基準は、ここ数年でも変化があります。従来採用されていた「絶対基準」に代わり、第101回試験から「相対基準」が導入されました。そして、昨年の第106回試験からは「完全相対基準」に変わっています。そのため、何点をとれば合格なのかが合格発表までわからないようになっています。

なお、第101回~第105回は相対基準導入にともなう混乱を回避するため、経過措置が導入されていました。それは、「全問題への配点の65%以上であり、他の基準を満たしている受験者は少なくとも合格となるよう合格基準を設定する」(厚生労働省「薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針」より)というものです。つまり、合否を左右する基準点が全問題の配点の65%(=225点)を上回ることはないとされていました。
 
ところが、第106回からは経過措置の取り扱いがなくなり、合格基準点の上限がなくなる完全相対基準となっています。
 
また合格の判断にあたっては、禁忌肢の選択状況が加味されます。禁忌肢を一定数以上選択した場合は、それをもって不合格となります。これまでの試験ではどれが禁忌肢なのか、禁忌肢が全部でいくつあるのかは公表されていませんが、第104~106回試験では「禁忌肢問題選択数は2問以下」であることが合格の条件でした。

► 【薬学部5年生は必見】薬局実習のお礼状の書き方と例文

6.第107回薬剤師国家試験の願書はいつまでに出す?

第107回薬剤師国家試験の受験書類提出期間は2022年1月4日(火)~14日(金)とされています。出願方法には「直接提出」と「郵送」の2つがありますが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、郵送による手続きが推奨されています。
 
なお、在学中の方で出願時に卒業見込証明書を提出した場合は、2022年3月17日(木)午後2時までに卒業証明書を提出する必要があります。提出しなかった場合は、受験が無効となってしまいますので注意しましょう。
 
詳しい提出書類や提出場所は厚生労働省のホームページを確認し、余裕をもって準備をすることをおすすめします。

7.第107回薬剤師国家試験の合格発表はいつ?

第107回薬剤師国家試験の合格発表は、2022年3月24日(木)午後2時です。厚生労働省のホームページの資格・試験情報のページに、受験地および受験番号が掲載されます。
 
無事試験に合格したら、薬剤師免許証を申請し登録が完了すると晴れて薬剤師として働き始めることができます。

薬学生の皆さんは受験勉強も佳境に差し掛かる頃でしょう。体調にも気を遣いながら試験勉強を進めてみてくださいね。昨年行われた第106回薬剤師国家試験の合格速報過去の合格率も合わせて参考にしてみてください。

<薬読とマイナビ薬剤師では、合格発表当日に合格速報を配信予定ですのでお楽しみに!>

<参考URL>
第107回薬剤師国家試験の施行|厚生労働省
薬剤師国家試験出題基準|医道審議会薬剤師分科会
「新薬剤師国家試験について」の一部改正について|厚生労働省
試験回次別合格者数の推移|厚生労働省
薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針|医道審議会薬剤師分科会

※本ページに記載の内容は、2021年11月19日時点の情報をもとにしています。最新の情報は厚生労働省「薬剤師国家試験」ページをご確認ください。

河村武志(かわむら たけし)

編集者。医療系専門出版社で臨床看護誌・看護学習誌・看護学教科書の企画・編集に携わったのちに独立し、編集プロダクション・ナレッジリングを設立。医学書・医療書の製作と医療系ネットメディアの編集に携わる。

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