薬剤師のスキルアップ 公開日:2022.02.17 薬剤師のスキルアップ

ドラッグストアの志望動機に迷ったら?履歴書や面接対策を例文とともに解説 文:岡本妃香里(薬剤師ライター)

「ドラッグストアで働いてみたい」という意思はあるものの、志望動機なるとなかなかよい案が浮かばないものです。ありきたりな志望動機では埋もれてしまう可能性がありますが、だからといって、本音ではないことを書いてしまうのは好ましくありません。
 
ドラッグストアで採用につなげるためには、どのような内容の志望動機が望ましいのでしょうか。ここでは、ドラッグストアに応募する際に好印象を与える志望動機について、履歴書の書き方や面接での答え方を詳しく紹介します。

1.ドラッグストアの志望動機の書き方【履歴書】

まずは履歴書への志望動機の書き方を考えてみましょう。履歴書に記載できる志望動機の文字数は200~300文字程度。少ない文字数ですが、いざ書こうとするとなかなか筆が進まないかもしれません。漠然と考えるのではなく、ポイントを絞ってまとめてみましょう。自分のアピールポイントと接客経験、もっている資格などをうまく盛り込んで志望動機を完成させましょう。

 

1-1.応募先ならではの理由を明確にする

調剤薬局や病院ではなく、なぜドラッグストアなのか、その理由をしっかり書くことが大切です。数あるドラッグストアのなかでもなぜその企業、その店舗を選んだのかも欠かせません。採用担当者に「どこでもいいのでは?」と思われないよう、自分ならではの理由を記載します。

 

〈例文〉
地域の方たちが気軽に足を運び、いつでも健康相談できる場を作りたいと思い、ドラッグストアを志望しました。また、御社ではさまざまな健康イベントを開催されており、地域の方と触れ合う機会が多いことに魅力を感じて応募しました。


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1-2.接客の経験があれば記入する

ドラッグストアに勤務する薬剤師の大半は、接客業務に携わります。そのため、これまでに接客の経験があるのなら履歴書にしっかりと書いておきましょう。ドラッグストアと関連させて記載すると、志望理由に説得力が出るだけでなくアピールにもつながります。

 

〈例文〉
学生時代に4年間続けていた接客のアルバイトを通して、接客の大変さ、面白さの両方を学びました。OTC販売などお客さまと近い距離で対応できるドラッグストアなら、アルバイトで学んだことを生かせると考えました。お客さまを満足させる接客をしたいと考えております。

 

1-3.薬剤師としての経験をアピールする

調剤併設店を希望しているのであれば、これまでの薬剤師としての経験が重視されます。管理薬剤師や一人薬剤師の経験がある、認定薬剤師や専門薬剤師の資格があるなど、アピールできることはしっかりと伝えましょう。OTCを扱うドラッグストアでは、OTCを取り扱ったり売り場を作ったりした経験も重要視されます。もし経験がある場合は、売り場作りによって売上や粗利率にどのくらい貢献できたかなど、具体的な数字を伝えるとよいでしょう。

 

〈例文〉
OTC販売も行う調剤薬局で勤務し、OTC売り場の作成に力を入れてきました。地域の患者さんからとくにニーズの高いOTCをもっと目立つ位置に配置するなどの工夫をしました。その結果、店舗全体の粗利率は2%向上し、売上の向上に貢献しました。

 

1-4.結論を冒頭に書く

志望動機をまとめているうちに、何を伝えたいのか曖昧になってしまうことがあります。読み手が知りたいのは結論です。冒頭にもっとも伝えたいことを書き、その次に理由や関連する事項を書きます。よりしっかりと読み手に印象づけたい場合は、最後にもう一度結論を書くのもよいでしょう。

 

〈例文〉
私が御社を志望したのは、地域の方が気軽に健康相談できる環境をドラッグストアで作りたいと感じたからです。調剤薬局を利用する機会が少ない人も、日常品の購入を目的にドラッグストアに立ち寄られる機会があります。日々の業務のなかで、地域の方に寄り添って健康相談ができるドラッグストアなら、いつでも気軽に相談できる場が作れると考えました。


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2.ドラッグストアの志望動機の例文【履歴書】

ポイントごとに例文を紹介しましたが、それぞれの想いをどうつなげて志望動機にすれば良いのか悩むかもしれません。ここでは、とくにアピールをしたいポイントごとに志望動機の具体例を紹介します。

 

志望動機の例文① 薬剤師経験をアピール

薬剤師としてどのように貢献できるか、どのような薬剤師を目指すかを中心にアピールする例です。実際に店舗を見に行ったり、応募先が主催しているイベントに参加したりするのもおすすめです。

 

〈例文〉
私は5年間の薬局勤務の知見や経験を生かしながら、個々に合った薬を提案しお客さまの健康を守りたいと思い、御社を志望しました。お客さまの症状を聞いて、自分で考えて薬を提案できるのはドラッグストアだけだからです。なかでもこちらの店舗を志望したのは、地域に密着した取り組みや、スタッフの方に相談をしやすい空間づくり魅力的だと感じるためです。高齢化が進む今、必要なのは気軽に相談できる場所作りだと思っております。御社では「あの薬剤師がいるから行こう」と思ってもらえる存在を目指したいと思います。

 

志望動機の例文② 売上への貢献をアピール

売上貢献やお客さま満足度を重視するドラッグストアに応募する場合は、経営改善に関する観点を盛り込む志望動機がおすすめです。

 

〈例文〉
私は、接客経験を生かしてお客さまを満足させる店舗作りをしたいと思い、御社を志望しました。お客さまが望んでいることを推察するのは決して簡単なことではありません。しかし、来店されるお客さまは常に「満足」を期待しています。どのような方でも満足していただけるような接客を通して、ドラッグストアの来客数を増やし、売上や粗利率などの目に見える数字で改善していくのが私の目標です。お客さまの役に立ちつつ、御社にも貢献し、地域を活気づけたいと考えています。


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志望動機の例文③ 応募先への思いをアピール

応募先に魅力を感じて志望する場合は、どのような点に魅力を感じているか具体的なエピソードを書くと説得力が増します。

 

〈例文〉
私は御社の地域活動に感銘を受け、一緒に働きたいと思い、志望しました。私は幼いころから○○町で過ごし、さまざまな方に支えられながら生きてきました。しかし、地域の過疎化に伴い人口が減少しているのが実情です。そのようななか、お薬相談室やウォーキング大会などを開催して地域に貢献されています。私の大好きな○○町を活気づけ、ドラッグストアを地域の人々の拠りどころにしていくことが目標です。地域に貢献し、地元の方を支えていきたいと考えています。

 

以上を参考に、自分らしくまとめてみましょう。ただし、あくまでも参考であり、インターネット上に掲載されている例文をそのまま使用するのはNGです。

また、志望動機は履歴書の顔とも言える大切な項目です。誤字脱字がないようにも注意します。手書きで作成して修正する場合には、二重線で消したり修正液を使ったりせずに新しい履歴書に書き直します。また現在はパソコンで履歴書を提出することも一般的になっていますので(応募先の指定がある場合は除く)、修正の手間を考慮すると、パソコンでの作成がおすすめです。
 
またここでは一般的なドラッグストアへの志望動機を紹介しましたが、正社員かアルバイトかといった勤務形態や、応募先のドラッグストアの特徴によって志望動機に盛り込むべきポイントは変わってきます。


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3.ドラッグストアの志望動機でよく聞かれる質問【面接】

次に、面接で志望動機を聞かれる際の対策を考えてみましょう。面接では履歴書と違い、さまざまな角度から志望動機を質問されることがあります。そのため、より深く自分の志望動機を伝えるチャンスです。
 
質問に対しては、わかりやすく、1分以内で回答できるようにします。どんな角度から質問されてもあわてないように、しっかり準備をしておくと安心です。ドラッグストアの志望動機では、次の3つの項目がとくによく質問されます。

 

質問① なぜドラッグストアを志望するのですか?

面接においても、ほかの業種ではなくドラッグストアを選んだ理由を聞かれます。履歴書と同様、ドラッグストアでなければならない明確な理由を考えておきましょう。

 

質問② なぜ弊社を志望するのですか?

ドラッグストアにもさまざまな企業があります。数あるドラッグストアのなかでこの企業を選んだ理由はなぜなのかを明確にします。その企業ならではの魅力や志望理由を伝えるようにします。実際にその企業で働いている薬剤師の知人がいれば話を聞いてみたり、直接ドラッグストアに足を運んでみたりして、情報を集めるのもおすすめです。


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質問③ 入社したらどのような仕事をしたいですか?

採用担当者は、この質問で入社後にどのように貢献してくれるのかを確認したいと考えています。「地域の方々が自然と集まる店舗になるよう、接客に力を入れたい」「薬局での経験を生かして、薬の専門家として健康相談に乗っていきたい」「売上を上げられるようなPOP作成をして売り場を盛り上げたい」など具体的な答えを考えておきましょう。

面接では、何事もプラスの言葉に置き換えて伝えることが大切です。過去の経歴などを説明する際に、ついマイナスな発言をしてしまわないよう注意しましょう。
 
例えば、「なぜ転職したいのですか?」と聞かれたら、たとえ事実であっても「人間関係にトラブルがあって……」「残業が多くて……」などと答えるのは避けるべきです。「色々な人と関わりたいから」「キャリアアップを目指したいから」など前向きな理由に置き換えましょう。


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4.ドラッグストアで重宝される人の特徴は?

ドラッグストアではいったいどのような人が求められているのでしょうか。
 
前述のようにドラッグストアの業務の大半は接客業務であるため、コミュニケーションスキルや接客業務の経験は重視されます。中国語や英語を話せるスキルがあると重宝されます。

また患者さんからの相談に乗るだけでなく、商品の陳列や棚卸し、POPの作成などさまざまな業務を行うため、「状況に合わせて優先順位を判断できるスキル」なども重要です。
 
アルバイトやパートなどの場合は、人手が不足している時間帯に入れるか、週に何日出勤できるかといった点も重視されるでしょう。

5.ドラッグストアの面接での身だしなみや服装のマナー

面接では、履歴書や受け答えだけではなく身だしなみにも配慮が必要です。面接官に不信感を抱かせないような、清潔感のある身だしなみを心がけましょう。

正社員で応募をする場合はスーツを着用します。アルバイトやパートの場合は、清潔感のある落ち着いた服装であれば問題ありません。髪色は明るすぎず、落ち着いた印象におさえるのが望ましいでしょう。また、爪は短く切って清潔にし、派手なアクセサリーは避けましょう。接客業務に携わるため、清潔感ある服装・身だしなみが何より重要です。


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6.ドラッグストアへの転職を成功させよう

履歴書でも面接でも、ドラッグストアへの志望動機をうまく伝えるには、なぜドラッグストアを志望したのか、なぜこの企業を選んだのかを明確にしておくことが大切です。応募先の魅力や自分との接点を振り返ったり、自分のキャリアの棚卸しをしたりするなどして、自分の経験やスキルをどのように生かしていきたいかを考えておきましょう。完成度の高い志望動機はアピールになるだけでなく、希望する働き方をかなえるためにも重要な要素です。ぜひ志望動機をみがいてドラッグストアへの転職を成功させましょう。


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執筆/岡本妃香里(おかもと・ひかり)

薬剤師ライター。薬学部を卒業後、都内の大手ドラッグストアでOTCメインの薬剤師として4年間勤務。その後ライター業に転身し、正しい医療知識や医薬品の使い方、選び方などを広めるため執筆を続けている。自身が薬剤師としての働き方に悩んだ経験から、資格にとらわれない働き方も発信。スポーツファーマシストや化粧品検定1級、漢字検定準1級や薬事法管理者などの資格も取得し、伸び伸びと幅広く活動をしている。

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