薬情報

前立腺癌治療薬「ザイティガ」と排尿障害改善薬「ザルティア」の取り違え防止で注意喚起

薬+読 編集部からのコメント

「ザイティガ」と「ザルティア」。よく似た名前の薬ですが、薬剤師のみなさんはそれぞれの薬効と用法・用量を正確に把握していますか? 両薬とも泌尿器科で用いられる薬剤で販売名が似ていることもあり、2014年より注意喚起がされてきましたが、今年7月までに報告された処方間違い・薬剤取違え事例は18件にものぼります。下記で改めて薬の特徴を復習するとともに、取り扱いの際は確認を徹底しましょう。

ヤンセンファーマ、アストラゼネカ、日本イーライリリー、日本新薬の4社はこのほど連名で、前立腺癌治療薬「ザイティガ錠」(一般名:アビラテロン酢酸エステル)と前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬「ザルティア錠」(一般名:タダラフィル)の取り違えについて注意喚起する文書を公表した。医薬品医療機器総合機構(PMDA)も9月10日にホームページなどで情報提供を行った。

両薬はいずれも泌尿器科用薬で、販売名が類似していることから2014年9月より注意を促してきたが、今年7月末までに18件の処方間違い・薬剤取り違え事例が報告されているという。

4社は処方・調剤誤りの防止策として、▶販売名、薬効、用法・用量等を確認する、▶処方オーダリングシステムを利用している場合は、薬剤名検索時に一般名または3文字以上入力した場合に該当する薬剤を表示させる―などを実施するよう求めている。

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出典:Web医事新報

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