医療

検査薬、感冒薬など伸長続く~11月度OTC販売、コロナ・インフルに備え

薬+読 編集部からのコメント

インテージへルスケアが公表した2022年11月度のOTC医薬品(一般用医薬品)市場概況によると、11月度の販売金額は944億円で、OTC医薬品市場は前年同月比114.3%でした。過去5年間で2番目の実績となり、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う需要や、政府からのコロナ・インフル流行に備えた関連用品事前購入の呼びかけの影響で、特に検査薬、総合感冒薬、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、口腔用薬などが大きく増加したとしています。

インテージへルスケアは、2022年11月度のOTC医薬品(一般用医薬品)市場概況を公表した。それによると、11月度の販売金額は944億円で、OTC医薬品市場は前年同月比114.3%となった。過去5年の同月の平均を100とした場合の指数は104.3で、過去5年間で2番目の実績となった。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う需要や、政府からのコロナ・インフル流行に備えた関連用品事前購入の呼びかけの影響で、検査薬、総合感冒薬、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、口腔用薬などは引き続き大きく増加した。


11月度に好調だった薬効は、検査薬(販売額42.0億円、969.4%)、総合感冒薬(85.4億円、130.4%)、解熱鎮痛薬(65.2億円、125.7%)、鎮咳去痰薬(32.8億円、136.7%)、ビタミンB1剤(31.3億円、131.8%)などとなった。

 

コロナ・インフル感染対策の事前購入需要と見られ、関連性の高い薬効は大きくプラスという状況。ビタミンB1剤や外用鎮痛・消炎薬はインバウンド該当店の貢献が大きかった。整腸薬に関しては腸活ブーム需要もあり、好調が続いている。

 

一方、不調だった薬効は、禁煙補助薬(3.7億円、94.5%)、痔疾用薬(10.8億円、95.9%)、薬用酒(9.2億円、87.9%)、毛髪用薬(10.5億円、87.8%)、皮膚用薬(除殺菌)(64.6億円、96.9%)などとなった。

 

皮膚用薬(除殺菌)は、前年同月に比べ気温が高かったこともあり、ひび・あかぎれ、手荒れ・保湿、乾燥によるかゆみ肌などのマイナス影響が大きく、前年を下回った。

 

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出典:薬事日報

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