医療

疾患別対応でマニュアル~調剤後フォローを支援 厚生労働省

薬+読 編集部からのコメント

薬局における対人業務の充実に向けた参考となるよう、厚生労働省は「薬局における疾患別対応マニュアル―患者支援のさらなる充実に向けて」を作成し、ホームページに掲載しました。癌、脳卒中、心血管疾患、糖尿病、精神疾患の5疾患の対応について、薬局薬剤師が疾患特性に応じた継続的で細やかな対応や、医療機関等への患者状態の情報共有を行うための対応方法をまとめた標準的な手引きとなっています。

厚生労働省は20日、薬局における対人業務の充実に向けた参考となるよう「薬局における疾患別対応マニュアル―患者支援のさらなる充実に向けて」を作成し、同省ホームページに掲載した。マニュアルは、癌、脳卒中、心血管疾患、糖尿病、精神疾患の5疾患の対応について、薬局薬剤師が疾患特性に応じた継続的で細やかな対応や、医療機関等への患者状態の情報共有を行うための対応方法をまとめた標準的な手引きとなっている。

 

マニュアルは、疾患対策の意義や治療における薬剤師の役割・目標を解説した「総論」に続き、「疾患・病態や治療方針の特徴」「処方監査・薬剤調製におけるポイント」「患者情報の収集・服薬指導・フォローアップにおけるポイント」「地域医療連携」「その他」で構成。各章では、薬局薬剤師が遭遇しやすい疑問や困りごとにポイントとしてQ&A形式で記載し、「処方監査・薬剤調製におけるポイント」「患者情報の収集・服薬指導・フォローアップにおけるポイント」については薬局における対応のフローに沿って解説している。

 

対象疾患は癌、脳卒中、心血管疾患、糖尿病、精神疾患の五つ。精神疾患は、気分障害、統合失調症、睡眠障害、認知症に分けて記載した。例えば、糖尿病患者に服薬状況を確認する際には、「はい」や「いいえ」で答えられるクローズドクエスチョンではなく、「どのように服用していますか」といったオープンクエスチョンでのインタビューが望ましいとした。

 

また、低血糖や1型糖尿病、糖尿病に罹患している患者が食事ができなくなるなどの体調不良となる「シックデイ」についての対応のポイントも解説している。

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出典:株式会社薬事日報社 

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