第110回薬剤師国家試験の合格発表が、2025年3月25日（火）午後2時に行われました。ボーダーは213点、合格率は68.85％、合格者数は9,164人でした。受験生の方々は、合格発表後の流れについても確認しておきましょう。
1.第110回薬剤師国家試験の合格発表
第110回薬剤師国家試験の合格者数は9,164人、合格率は68.85％、合格点（ボーダー）は213点※でした。出願者数は14,825人、受験者数は13,310人です。また、ストレート（新卒者）の合格者数は6,849人、合格率は84.96％でした。
※345点換算。必須問題・禁忌肢の合格基準をいずれも満たした場合
参照：第110回薬剤師国家試験の合格発表を行いました｜厚生労働省
1-1.薬剤師国家試験の合格発表後の流れ
薬剤師国家試験の合格証書はいつ届く？
薬剤師国家試験の合格者には、合格証書が郵送されます。厚生労働省のウェブサイトによると、合格証書は合格発表日に普通郵便で発送され、郵便事情によって到着まで3～7日かかる場合があります。
なお、1週間以上経過しても到着しない場合は、合格者本人が厚生労働省医薬食品局総務課試験免許係まで電話で問い合わせることとされています。
薬剤師免許の申請手続きが必要
薬剤師国家試験に合格した後、薬剤師として働くためには、薬剤師名簿に登録するための手続きとして、薬剤師免許の申請を行う必要があります。
申請の具体的な手順や必要書類については、以下の記事で紹介しています。
2.第110回薬剤師国家試験とは？
薬剤師国家試験とは、国家資格である薬剤師免許を取得するための試験で、原則として6年制の薬学部・薬学科を卒業すると受験資格が得られます。
2025年度の第110回薬剤師国家試験は、以下のような要件で実施されました。
2-1.第110回薬剤師国家試験の日程
第110回薬剤師国家試験の日程は、2025年（令和7年）2月22日（土曜日）と、2月23日（日曜日）の2日間でした。
2-2.第110回薬剤師国家試験の会場
第110回薬剤師国家試験の会場は、北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、徳島県、福岡県に設けられました。
| 都道府県 | 会場 | 住所 |
|---|---|---|
| 北海道 | 北海道科学大学 | 〒006-8585 北海道札幌市手稲区 前田7条15-4-1 |
| 宮城県 | 仙台卸商センター サンフェスタ・卸町会館 |
〒984-0015 宮城県仙台市若林区 卸町2-15-2 |
| 東京都 | 立教大学 （池袋キャンパス） |
〒171-8501 東京都豊島区 西池袋3-34-1 |
| 東京工科大学 （蒲田キャンパス） |
〒144-8535 東京都大田区 西蒲田5-23-22 |
|
| 実践女子大学 （渋谷キャンパス） |
〒150-8538 東京都渋谷区 東1-1-49 |
|
| 武蔵野大学 （有明キャンパス） |
〒135-8181 東京都江東区 有明3-3-3 |
|
| 石川県 | 北陸大学 （太陽が丘キャンパス） |
〒920-1180 石川県金沢市 太陽が丘1-1 |
| 愛知県 | 名城大学 （天白キャンパス） |
〒468-8502 愛知県名古屋市天白区 塩釜口1-501 |
| 大阪府 | 大和大学 （吹田キャンパス） |
〒564-0082 大阪府吹田市 片山町2-5-1 |
| 大阪商業大学 | 〒577-8505 大阪府東大阪市 御厨栄町4-1-10 |
|
| 広島県 | 安田女子大学 | 〒731-0153 広島県広島市安佐南区 安東6-13-1 |
| 徳島県 | 徳島文理大学 （徳島キャンパス） |
〒770-8514 徳島県徳島市 山城町西浜傍示180 |
| 福岡県 | 第一薬科大学 | 〒815-8511 福岡県福岡市南区 玉川町22-1 |
参照：第110回薬剤師国家試験試験会場（予定）及び試験時間等｜厚生労働省
2-3.第110回薬剤師国家試験の時間割
第110回薬剤師国家試験の時間割は、以下のとおりでした。
| 日程 | 時間 | 試験科目 |
|---|---|---|
| 1日目 2月22日（土） |
9時30分～11時00分 | 必須問題試験 物理・化学・生物 衛生 薬理 薬剤 病態・薬物治療 法規・制度・倫理 実務 |
| 12時30分～15時00分 | 一般問題試験（薬学理論問題） 物理・化学・生物 衛生 法規・制度・倫理 |
|
| 15時50分～17時45分 | 一般問題試験（薬学理論問題） 薬理 薬剤 病態・薬物治療 |
|
| 2日目 2月23日（日） |
9時30分～11時35分 | 一般問題試験（薬学実践問題） 物理・化学・生物 衛生 【実務】※ |
| 13時00分～14時40分 | 一般問題試験（薬学実践問題） 薬理 薬剤 【実務】※ |
|
| 15時30分～18時00分 | 一般問題試験（薬学実践問題） 病態・薬物治療 法規・制度・倫理 実務 【実務】※ |
※【実務】は、実務以外の科目と関連させた複合問題として出題されるもの
参照：第110回薬剤師国家試験試験会場（予定）及び試験時間等｜厚生労働省
🔽 第110回薬剤師国家試験の難易度・自己採点結果などについて解説した記事はこちら
3.2021～2025年の薬剤師国家試験のボーダー（合格点）
第110回薬剤師国家試験のボーダー（合格点）は、213点（345点換算）でした。
直近5年間の薬剤師国家試験のボーダーは、2023年の第108回を除き、210点台で推移しています。
| 試験年 | 合格点 |
|---|---|
| 2025年 （第110回） |
213点 |
| 2024年 （第109回） |
210点 |
| 2023年 （第108回） |
235点 |
| 2022年 （第107回） |
217点 |
| 2021年 （第106回） |
215点 |
🔽 薬剤師国家試験の合格基準について解説した記事はこちら
4.2021～2025年の薬剤師国家試験の合格率
第110回薬剤師国家試験の合格率は、68.85％でした。ストレート（6年制新卒）の合格率は84.96％、6年制既卒の43.94％となっています。
直近5年間の薬剤師国家試験の合格率は、68～69％台で推移しています。
| 試験年 | 合格率 |
|---|---|
| 2025年 （第110回） |
68.85％ |
| 2024年 （第109回） |
68.43％ |
| 2023年 （第108回） |
69.00％ |
| 2022年 （第107回） |
68.02％ |
| 2021年 （第106回） |
68.66％ |
🔽 薬剤師国家試験の合格率について解説した記事はこちら
🔽 過去の薬剤師国家試験の結果について解説した記事はこちら
5.2021～2025年の薬剤師国家試験の合格者数
第110回薬剤師国家試験の合格者数は、9,164人でした。受験者数は、13,310人となっています。
直近5年間の薬剤師国家試験の合格者数は9,000人台、受験者数は13,000～14,000人台で推移しています。
| 試験年 | 合格者数 | 受験者数 |
|---|---|---|
| 2025年 （第110回） |
9,164人 | 13,310人 |
| 2024年 （第109回） |
9,296人 | 13,585人 |
| 2023年 （第108回） |
9,602人 | 13,915人 |
| 2022年 （第107回） |
9,607人 | 14,124人 |
| 2021年 （第106回） |
9,634人 | 14,031人 |
6.薬剤師国家試験合格後も自己研鑽を続けよう
薬剤師国家試験に合格した後も、実際に薬剤師として働く上では、自己研鑽を続けていくことが大切です。
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文：薬読編集部
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