医療

【日病薬調査】病薬賃上げ実施8割以上 ~ 「2%以上3%未満」最多

薬+読 編集部からのコメント

病院薬剤師の賃上げを実施した医療機関が約8割に上ることが、日本病院薬剤師会が実施した全国医療機関の薬剤部門を対象とした調査により判明しました。賃上げ率は「2%以上3%未満」が最多となっています。

日本病院薬剤師会が実施した全国医療機関の薬剤部門を対象とした調査で、病院薬剤師の賃上げを実施した医療機関が約8割に上ることが分かった。賃上げ率は「2%以上3%未満」が最も多かった。一方、薬剤師の充足状況は2023年12月に実施した調査に比べて「変化なし」「改善した」の割合が増えたものの、病床数が少ない病院の薬剤部ほど「改善した」と回答した割合が小さい傾向にあることが明らかになった。

 


 

処遇改善などを要望する際の根拠資料とすることを目的に、日病薬が昨年11月中旬から今年1月5日まで全国の医療機関の薬剤部門を対象にオンラインで調査を実施した結果、給与改定があったのは全体の51.5%で、そのうち「ベースアップを行った」と回答した施設は99.3%だった。定期昇給があった施設は89.3%だった。24年度診療報酬改定に関する項目では、「賃上げを実施した」とする回答が81.2%に上った。

 

賃上げを行った1469施設に賃上げ率を尋ねたところ、「2%以上3%未満」が522施設と3分の1強を占め、最も多かった。次いで「1%以上2%未満」が299施設、「3%以上4%未満」が197施設、「1%未満」が149施設と続いた。

 

賃上げの方法については、「一括引き上げ」が79.8%、「段階的引き上げ」が20.2%だった。賃上げの内訳では、「手当での対応」が55.4%、「基本給での対応」が39.4%となった。

 

賞与について、コロナ禍前と24年度実績を比較すると、「コロナ禍と変わらない」が56.4%、「コロナ禍を上回る」が26.4%、「コロナ禍を下回る」が17.2%だった。

 

 薬剤師充足改善は2割

 

また、昨年11月時点における薬剤師の充足状況を24年6月時点と比較すると、「変化なし」が55.8%、「改善した」が22.3%、「悪化した」が21.9%となった。

 

病床規模別に見ると、多くの規模で「改善した」の割合が増加する傾向が見られ、特に500床以上の施設では、「改善した」が36.2%、「変わらない」が40.8%と拮抗し、「悪化した」は23.0%にとどまった。100床未満の病院では、「改善した」と回答した割合が依然として小さかった。

 

日病薬が実施した病院薬剤部門の現状調査では、100床当たりの薬剤師数に病院機能によるバラツキが見られた。中央値は、大学病院本院が8.22人だったのに対し、一般病院が4.39人、療養型病院が2.96人、精神科病院が1.55人、ケアミックス病院が3.17人だった。

 

薬剤師募集に際して利用・実施した手段では、99床以下の施設では「就職情報サイトへの掲載」が最も多く、100~499床では「薬剤部のホームページ」、500床以上では「職場見学会の実施」が最多となった。

🔽 病院薬剤師の年収について解説した記事はこちら

  • 薬剤師のための休日転職相談会
  • 薬剤師の転職・求人・募集はマイナビ薬剤師/5年連続満足度NO.1

出典:薬事日報

ページトップへ