2024年3月19日（火）14時、厚生労働省のWebサイト上で、第109回薬剤師国家試験の合格発表が行われました。
参照：第109回薬剤師国家試験の合格発表を行いました｜厚生労働省
試験終了後の結果速報を受け、「第108回と比較すると難化傾向」と分析していた「薬学ゼミナール」学長の木暮喜久子さんに、改めて第109回薬剤師国家試験の総評コメントをいただきました。
🔽 2024年「第109回薬剤師国家試験」の合格発表結果をまとめた記事はこちら
第109回薬剤師国家試験の総評
合格発表が行われた第109回薬剤師国家試験の合格ラインは210点で、6年制国試になってからもっとも低い点数となりました。総合格率は68.43％で第108回（69.00％）、第107回（68.02％）とほぼ同じですが、合格者数は約300人減少し、9296人になりました。新卒も総数と同様に合格率（84.34％）はほぼ横ばいですが、合格者数は減少しています。
学校法人医学アカデミー薬学ゼミナール
学長 木暮喜久子さん
また、「薬ゼミ自己採点システム※」で見ると、必須問題の点数が足りず、いわゆる足切りに遭ってしまった方もいました。第110回を受験される方は、苦手科目をつくらず学習しましょう。
※3月20日時点 1万1833名入力
合格率は近年とほぼ同じ水準であったものの、合格ラインは薬学教育6年制導入後の試験としては歴代ワーストの低さになりました。
2025年以降に薬剤師国家試験を受験予定の方は、必須問題の足切り基準も意識しつつ、出題範囲を満遍なく勉強しておきましょう。
🔽 薬剤師国家試験の合格率について解説した記事はこちら
🔽 薬剤師国家試験の合格基準について解説した記事はこちら
第110回薬剤師国家試験に向けた対策のポイント
2025年の第110回薬剤師国家試験に向けた対策のポイントとして、木暮学長は以下のような点を挙げています。
第109回でも「改訂コアカリ（R4）※」に準拠した「個別最適化薬物治療」の実践を問う問題が多く出題されています。症例・処方・検査値などから解答に必要な要素を抽出するためには、丸暗記ではなく、概念化した学習が重要になります。第110回国試対応「青本」の実務9では、「個別最適化薬物治療」を概念化しながら学ぶことができます。最新情報を反映した教材で学習しましょう。
薬剤師国家試験に合格するには、計画的に勉強を進めることが大切です。上記の参考書などを活用し、最新の出題傾向を踏まえた試験対策を進めていきましょう。
🔽 薬剤師国家試験の勉強法について解説した記事はこちら
文：薬読編集部
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