薬剤師会

認知症サポート薬剤師を育成‐eラーニングと面接授業で

薬+読 編集部からのコメント

東京都薬剤師会が公開している「認知症サポート薬剤師」の育成に向けた講座についてのレポート記事です。eラーニングとスクーリングにより、薬剤師の認知症対応力向上をサポートします。

ワールドカフェで問題意識共有
ワールドカフェで問題意識共有

 

厚生労働省の新オレンジプランでは、薬剤師の認知症対応力向上が期待されているが、東京都薬剤師会は「認知症サポート薬剤師」の育成に向けたeラーニング講座を構築、7講義から構成される同講座を公開している。その一環として、このほど同講座の受講修了者を対象としたスクーリング(面接授業)を慶應義塾大学芝共立キャンパスで開催した。参加した非会員を含む69人は、「認知症サポーター養成講座」、ワールドカフェ(集団討議の技法)で問題意識を共有後、SGD「こんな患者さんをどうサポートしますか?」や2講義を受講、薬学的知識を備えた認知症サポーターとして修了証およびオレンジリングが授与された。


 

当日はeラーニング講座、スクーリングに対するアンケートが行われ、「良い刺激になった」など満足する意見が多く寄せられたほか、スクーリングの継続実施を望む声も多かった。また、eラーニング講座への満足度を5段階で求めた結果、平均4と高い評価が得られた。

 

都薬が昨年9月から同会ホームページ上で公開している「認知症サポート薬剤師eラーニング講座」(無料)は各30分程度の7講座で、どの講座からの閲覧も可能。第1講座は「はじめに」とし認知症の現状や軽度認知症障害の概念や症状など、第2講座は「認知症への基本的な理解」、第3講座「認知症の臨床」、第4講座「認知症に関連する薬剤管理指導」、第5講座「本人の思い、家族の思いへの理解」、第6講座「認知症の人との接し方」、第7講座「薬局薬剤師が知っておくべき地域資源」からなる。

 

同講座では各テーマに沿った「患者や家族の語り」が特徴的で、第4、5講座については患者本人が語る自分自身の体験となっている。いずれも、それぞれの「語り」の前に講師が背景情報を紹介し、体験談等の映像を見た後に、再び、ポイントになる部分を講師と共に振り返るという流れで構成されている。

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出典:薬事日報

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