薬剤師会

卸連にステロイド確保要請~コロナ自宅療養者対応で【日本薬剤師会】

薬+読 編集部からのコメント

新型コロナウイルス感染症拡大により、感染者の急増地域では自宅療養せざるを得ない感染患者が急増中。特に中等症で呼吸不全の場合には厚労省作成の「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」で、デキサメタゾンやプレドニゾロン、メチルプレドニゾロンのステロイド薬使用が強く推奨されています。8月24日、日本薬剤師会はステロイド薬の流通が確保されるよう日本医薬品卸売業連合会宛てに適切な出荷調整の実施を要請する通知を出しました。今後、薬局でも処方薬による調剤が想定され、さらなる流通量の増加が見込まれています。

日本薬剤師会は24日、新型コロナウイルス感染者の自宅療養者急増に伴い、中等症患者が呼吸不全を起こした場合に、対症療法として使用が推奨されているステロイド薬の流通が確保されるよう日本医薬品卸売業連合会宛てに適切な出荷調整の実施を要請する通知を出した。

 

新型コロナウイルス感染症拡大により、感染者の急増地域では入院できないため自宅療養の対応を取らざるを得ない感染患者が急増している。特に中等症で呼吸不全の場合には厚生労働省が作成した「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」で、デキサメタゾンやプレドニゾロン、メチルプレドニゾロンのステロイド薬の使用が強く推奨されている。これらは内用薬で、自宅療養している新型コロナウイルス感染症患者の重症化を抑えるのに重要な薬剤となる。

 

今後、薬局でも処方薬による調剤が想定され、患者の増加に伴いさらなる流通量の増加が見込まれる。医薬品卸売業者から薬局への医薬品の出荷・販売に当たって地域への円滑な医薬品提供体制が維持され、必要な患者に医薬品を的確に使用することができるよう適切な出荷調整の実施について協力を要請した。

 

山本信夫会長は25日の定例会見で、「今月に入ってから2割増しの急激な発注があったと聞いている」と述べ、「医薬品卸には急な発注や異常な発注が起きないよう必要な薬が患者さんに届けられるよう協力をお願いしたい」と要望した。

 

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出典:薬事日報

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