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無菌製剤製造所に指摘事例 ~ オレンジレターで注意喚起 医薬品医療機器総合機構

薬+読 編集部からのコメント

PMDA(医薬品医療機器総合機構)がGMP/GCTP調査事例速報(オレンジレター)を公表。無菌製剤製造所における無菌区域の気流可視化試験で確認された指摘事例を明らかにしました。製造現場における実運用状態での確実な検証と改善を求めています。

医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、GMP/GCTP調査事例速報(オレンジレター)を公表し、無菌製剤製造所における無菌区域の気流可視化試験で確認された指摘事例を明らかにした。テスト結果の評価不足や評価の抜け漏れなど、汚染制御ストラテジー上の欠陥が認められたとし、製造現場における実運用状態での確実な検証と改善を求めている。

 

今回公表された事例では、凍結乾燥製剤ラインの無菌区域で実施された気流可視化試験(スモークテスト)の動画において、作業者に接触したエアが半打栓バイアルの開口部へ流入している様子が確認された。しかし、この気流が製品の無菌性に与える潜在的リスクについての評価が行われておらず、一部の作業工程ではスモークテスト自体が未実施であった。

 

さらに、同ラインの環境モニタリングで作業者由来と疑われる微生物が検出されていたことから、無菌区域での汚染防止措置や汚染制御ストラテジー(CCS)が十分に機能していない可能性が浮き彫りとなった。

 

製造所への聞き取りでは、当該ラインの使用頻度が低かったことを理由に、堅牢なバリアシステムの導入や最新の規制要件・ガイドラインへの対応の優先度を下げていた。

 

指摘を受けた製造所では再評価に基づき、製品搬送用の専用治具や遮蔽板を設置するなど、人の介在に伴う汚染リスクの低減を図った。未実施だった工程を含む追加のスモークテストで改善策の有効性を確認したほか、次回製造前に無菌プロセスシミュレーションを3回実施する計画を策定している。

 

PMDAは今回の事例を踏まえ、単に動画を撮影するだけでなく、人の介在や物品の配置を含めた実際の作業条件下で一方向気流が維持され、製品が保護されているか評価すること、特定の部門や担当者の判断に頼らず、複数部門の関与のもとで客観的かつ多角的な評価を行うことを求めた。

 

また、最大の汚染源である人の介在を技術進歩に即して減らす努力を継続し、介在が不可避な場合はより重厚な汚染防止策を講じることなども必要とした。

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出典:薬事日報

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