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抗HIV配合薬「デシコビ」、21日付で緊急薬価収載

薬+読 編集部からのコメント

HIV感染症治療薬「デシコビ配合錠LT」「同HT」の2品目が、2016年12月21日(水)付で薬価基準に緊急収載されることが了承されました。有効成分が希少疾病用医薬品として指定され、算定薬価は「デシコビ配合錠LT」が1錠2748.20円、「デシコビ配合錠HT」が1錠3934.30円となるということです。

日本たばこ産業(JT)のHIV感染症治療薬「デシコビ配合錠LT」「同HT」(成分名:エムトリシタビン/テノホビルアラフェナミドフマル酸塩)の1成分2品目が21日付で薬価基準に緊急収載される。14日に中央社会保険医療協議会総会で了承された。

 

抗HIV薬は、緊急に薬価収載を必要とする医薬品の一つとされ、それを受けた対応。同剤には、類似薬効比較方式Iを適用。両有効成分が希少疾病用医薬品として指定され、比較薬の「ツルバダ配合錠」が市場性加算Iの適応を受けていないことから、10%の市場性加算を付けた。さらに、外国平均価格調整により引き下げた結果、算定薬価は同LTが1錠2748.20円、同HTが1錠3934.30円となった。企業側の市場予測は、ピーク時の10年目に投与患者数1万3000人、販売額183億円。

 

同剤については、安全性の観点から、新薬に適用される14日処方制限ルールの対象から外すことを中医協総会が了承した。

 

HIV感染症治療薬は、市販後に原則として全例調査を行うことが義務づけられており、製造販売する企業が共同で調査する枠組みにより、患者の安全性確保が網羅的、効率的に実施されていると考えられることから、処方日数の制限は設けないこととした。同剤は9日に承認されていた。

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出典:薬事日報

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