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困ったときに薬(やく)立つ、薬剤師の接遇・マナー
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薬局が人手不足に陥り、シフトの変更希望を言い出しづらい
薬局が人手不足に陥り、シフトの変更希望を言い出しづらい
私の勤める薬局では、つい最近新人さんが辞めてしまったばかり。人が足りず、シフトを変わってほしいと言いにくい雰囲気です。

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ひとりで抱え込まず周囲に相談を
人手不足のときはスタッフ全員でフル回転。協力し合って業務をこなしているときはモチベーションも高く、みんなでこの苦難を乗り切ろうと一致団結している状態だと思います。そんな中、自分の都合を口にしていいものか、迷ってしまう気持ちもよく分かります。相談者さんは周囲への気遣いや配慮ができて協調性もあり、きっと職場の皆さんから頼りにされていることでしょう。
 
人手不足が解消する目途が立っていれば悩むことはないのでしょうが、そうでない場合もいずれ伝えなければならないときが来ます。ギリギリまで言い出せず、直前に変更を申し出る事態は避けたいところ。言いづらくても、勇気を出して相談すべきだと思います。
 
とはいえ、猫の手も借りたい忙しさの業務中は、管理薬剤師あるいはシフト調整の担当者に言い出すタイミングをはかるのも難しいかもしれません。もし職場内の人間関係がうまくいっているのであれば、担当者に相談する前に、スタッフ間でシフト調整を検討してみてはいかがでしょうか。日ごろからお互いに調整しあっている仲であれば、人手不足であっても快く相談にのってくれると思います。ひとりで抱え込んでいても解決しないことがあります。周囲を信頼して相談したのち、変更案を携えて担当者に事情を説明しましょう。
 

いざというとき「お互いさま」と協力しあえる関係を
私の想像ですが、今回のような気遣いのある相談をされる方なので、日頃から業務に積極的に取り組み、人手不足のときも協力的な方だと思います。「案ずるより産むが易し」ということわざの通り、思い切って話をすれば担当者はこころよく相談に乗ってくれるのではないでしょうか。
 
相談するときは、唐突に「シフトを変更してほしいのですが……」と言い出すのではなく、「人手が足りず大変なときに申し訳ないのですが……」とメッセージを柔らかく伝えるクッション言葉をつかってお伺いを立てましょう。このように前置きしてから「シフト変更のご相談をしたいのです」と切り出せば、周囲への気遣いがあることが伝わります。
 
自分の権利や主張を振りかざして、さも当然というような態度をとると、職場のスタッフにもそれが伝わり、職場の雰囲気が悪くなってしまいかねません。日ごろから、シフト変更を希望する人がいれば、可能な限り「私でよければ代わりましょうか」と助け船を出しましょう。困ったときはお互い様。いつか自分が困ったときに返ってきます。そして、シフト変更で助けてもらったら、仕事で返すつもりで業務に積極的に臨むこと。代わってくれた薬剤師にも他のスタッフにも、感謝の気持ちをしっかり言葉で伝えれば、先々まで気持ちよく働けると思います。
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ひとりで抱え込まず、早めに周囲に相談。言いにくいことでも相談できる人間関係を日ごろから築いておきましょう。
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村尾 孝子
村尾 孝子(むらお たかこ)
薬剤師、医療接遇コミュニケーションコンサルタント。
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
マイナビ薬剤師・連載コラムが書籍化された、
「患者さん対応のプロをめざす! 『選ばれる薬剤師』の接遇・マナー」が
2017年7月19日 同文舘出版より発売。
株式会社スマイル・ガーデン : https://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: https://smilegrdn.exblog.jp/
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