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重大副作用にイレウス~GLP-1薬の添文改訂 厚生労働省

薬+読 編集部からのコメント

厚生労働省は、ノボノルディスクファーマのGLP-1受容体作動薬「ウゴービ」(一般名:セマグルチド)など7品目について、添付文書の「使用上の注意」を改訂するよう製造販売業者に指示しました。

厚生労働省は7月30日、ノボノルディスクファーマのGLP-1受容体作動薬「ウゴービ」(一般名:セマグルチド)など7品目について、添付文書の「使用上の注意」を改訂するよう製造販売業者に指示した。

 

GLP-1受容体作動薬については、ノボの肥満症治療剤「ウゴービ」、2型糖尿病治療剤「オゼンピック」「リベルサス」(セマグルチド)、日本イーライリリーの肥満症治療剤「ゼップバウンド」、2型糖尿病治療剤「マンジャロ」(チルゼパチド)、サノフィの2型糖尿病治療剤「ソリクア」(インスリングラルギン・リキシセナチド)の5品目に関して、重大な副作用の項目に、イレウスを追記した。各品目で、因果関係が否定できない国内症例が報告されたため。

 

MSDの抗癌剤「キイトルーダ点滴静注」(一般名:ペムブロリズマブ)では、「重大な副作用」の項目に、血管炎を追記した。因果関係が否定できない国内症例が11件報告されたことを踏まえた対応。

 

ファイザーの抗悪性腫瘍剤「スーテントカプセル」(スニチニブリンゴ酸塩)に関しては、重大な副作用の項目に、高アンモニア血症を追記した。

 

因果関係が否定できない国内症例が1件、海外症例が2件報告されたことを踏まえたもの。

 

メルクバイオファーマの抗癌剤「バベンチオ」(アベルマブ)では、重大な副作用と「重要な基本的注意」の項目に硬化性胆管炎、日本ベーリンガーインゲルハイムの抗癌剤「ジオトリフ錠」(アファチニブマレイン酸塩)に関しては重大な副作用の項目にアナフィラキシーを追記した。

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出典:株式会社薬事日報社 

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