医療

奨学金制度に9人応募~薬学生向け返還補助 山口県

薬+読 編集部からのコメント

山口県が2024年度から運用を開始する薬学生向け奨学金返還補助制度に、9人の応募がありました。薬学部5~6年時の2年間の奨学金返還を1年当たり最大で約29万円、働き続けてもらえば最長5年間で144万円を上限に補助する制度で、応募したのはいずれも山口県内の病院勤務希望者。この中から定員5人を早期に選定します。

山口県が来年度から運用を開始する薬学生向け奨学金返還補助制度に、9人の応募があった。いずれも県内の病院勤務希望者で、この中から定員の5人を早期に選定する。薬剤師の確保や育成を目的に立ち上げた制度が、順調に動き出しそうだ。

 

山口県は今年度、県内の対象病院や薬局に就職する薬学生の奨学金返還を補助する制度を新設した。薬学部5~6年時の2年間の奨学金返還を1年当たり最大で約29万円補助し、働き続けてもらえば最長5年間で144万円を上限に補助する。

 

9月末で締め切った来年度分の募集には、病院勤務5人の枠に薬学生9人が応募し、薬局2人の枠に応募者はなかった。

 

今月から、新たに2025年3月卒業予定の5年生に向けて募集を開始した。勤務対象として、病院は県内各地の高度急性期・急性期機能病院や公的医療機関等25施設、薬局はへき地に立地する12施設を提示している。

 

来年度の運用開始に向けて、各施設で3年間段階的に修得するスキルを示した標準的な薬剤師育成プログラムの策定も進めている。山口県の薬剤師会と病院薬剤師会に策定を委託しており、早期にまとめる考え。

 

病院と薬局の求人情報を掲載する県主導のウェブサイトは予定通り12月頃をメドに新設する。

 

5月には、山口県の薬剤師会や病院薬剤師会、山口東京理科大学薬学部、県薬務課の関係者が一堂に会して偏在対策を話し合う「薬剤師確保検討チーム」が発足し、2回の会合を開いた。

 

今年度にあと2回開く見込みで、県内の薬剤師充足状況や就職動向調査を踏まえ、効果的な対策を立案して次年度以降の事業に反映させる計画だ。

 

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出典:薬事日報

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