薬剤師の働き方 公開日:2022.02.21 薬剤師の働き方

薬剤師を辞めたい理由と対処法、辞めたいのに辞められない原因とは? 文:秋谷侭美(薬剤師ライター)

薬剤師が仕事を辞めたい理由はさまざまです。業務量が多くハードワークが辛くて辞めたくなったり、毎日同じようなルーティンワークの繰り返しで気持ちがすり減ってしまったりするかもしれません。今回は、薬剤師が「辞めたい」と感じる理由と対処法、転職をする際におさえたいポイントについて解説します。

1.薬剤師を「辞めたい」代表的な理由と対処法

どんな職種でも、仕事を辞めたくなる瞬間があるものです。一生懸命仕事に向かい合っていても、仕事を続けることに疑問を感じることがあるのは自然なことです。薬剤師を「辞めたい」と感じる代表的な理由として、以下のような内容が挙げられます。

 

<薬剤師を辞めたいと感じる代表的な理由>
・ルーティンばかりでつまらない
・仕事のフォローがない
・患者さんの反応が冷たい
・人間関係が悪い
・給与や評価に不満がある
・仕事量が多く、休暇やプライベートな時間が確保できない
・ライフステージの変化
・薬剤師の需要に不安
・今の職場の将来が不安

 

薬剤師を「辞めたい」と感じる理由を細かく見ていくと、薬剤師の仕事そのものよりも周囲との関係性や勤務先の環境が重要な要因になっているケースが多いことがわかります。もしも「辞めたい」と感じ始めたら、周囲との関係性や勤務先の環境を改善できる余地はないか、まずは検討してみましょう。ケースごとに対処法を紹介します。

 

1-1.ルーティンワークばかりでつまらない

同じような内容の処方が多い環境では、刺激がなく気持ちがすり減ってしまうことがあります。処方だけでなく、事務作業や電話対応まで求められる薬局の場合、ルーティンワークに退屈をおぼえる薬剤師もいるかもしれません。

あるいは、処方箋応需枚数が多いような多忙な薬局では、数をこなすことに必死になり、患者さん一人ひとりに対してていねいに向き合う時間が十分にとれないことに不満を感じることもあります。目の前の業務だけに必死になって対応する日々のなかで、薬剤師としての「やりがい」を実感できなくなってしまうのかもしれません。

 

<対処法>
今の仕事がルーティンワークのように感じているのなら、社内異動を希望してみてはいかがでしょうか。同じ会社内でも、店舗によって多少ルールが異なりますし、患者さんの層やスタッフの雰囲気も変わります。新しい気持ちで仕事に打ち込むことができるかもしれません。病院薬剤師であれば、担当病棟の異動を希望するのもよいでしょう。調剤室での業務が中心であれば、調剤や鑑査、注射剤の混注など調剤業務のなかで担当したい業務を上司に伝える方法もあります。
 
また、人事や総務、経理などの本部の役割を希望したり、新人研修業務などを担当したりすることもできるでしょう。これらはルーティンワークに追加して行うことになる可能性が高いので、余力がある人におすすめの対処法です。


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1-2.仕事のフォローがない

調剤薬局で働く薬剤師は、散剤、軟膏混合、一包化などの処方箋を同時に受け付けるなど、とても忙しい状況に陥ることがあります。そうした時に同僚の薬剤師が薬歴を書いていたり、おしゃべりをしていたりして手伝ってくれる気配がないと、ストレスがたまってしまうかもしれません。

薬局内で協力・連携ができなければ、最終的には患者さんを待たせてしまうことになるにもかかわらず、お互いにフォローできる環境が整備されていない場合、ジレンマを感じて仕事自体へのモチベーションを下げてしまう薬剤師もいるでしょう。

 

<対処法>
どんなに努力をしてもひとりでできることは限られています。一生懸命作業をしても時間がかかってしまう時には、勇気をもって周囲に協力を仰ぎましょう。他の作業をしている薬剤師や先輩薬剤師にフォローを頼むのは心苦しいかもしれませんが、「拒否されるのではないか」といった不安を前提にせず、まずはお願いしてみましょう。
 
「患者さんを待たせない」という共通認識のある職場なら、快く引き受けてもらえるはずです。適切な言い方でお願いしても協力をしてもらえない時は、上司に相談をしてはいかがでしょうか。


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1-3.患者さんの反応が冷たい

患者さんを思って一生懸命服薬指導をしていても、当の患者さんからは「分かっているよ」「どうせいつもの薬でしょ」「時間がないから」などと冷たい反応をされることがあります。特に薬剤師になったばかりの頃は、冷たい反応をされると瞬間的に落ち込んでしまうといった経験を、誰もが一度はしているのではないでしょうか。

このような患者さんの言動を発端に、患者さんの役に立てている実感が得られず、薬剤師の存在価値に対して疑問を感じてしまうこともあるかもしれません。

 

<対処法>
患者さんが、薬局や薬剤師に求める要望はさまざまです。薬の相互作用や薬効に関する説明、OTC販売、健康や介護に関する話など患者さんによってニーズは異なります。一方で、「必要最低限の説明だけで早く薬をもらいたい」と考える、効率重視の患者さんがいるのも事実です。
 
しかし、たとえ患者さんが求めているニーズとは異なっていても、「必要な服薬指導を行う」という薬剤師の責務を忘れてはなりません。患者さんにお渡しする薬に対してきちんと服薬指導を行うことは絶対に必要です。
そうした意識を前提に、あとは患者さんの体調や状況に合わせて対応します。「急いでいる」「体調が悪そう」「別の話が聞きたそう」など反応を見ながら、患者さんのニーズを察して、柔軟に対応することも大切です。
 
急いでいる様子であれば、必要最低限の説明を行い、疑問があれば来局や電話で対応できることを伝えるとよいでしょう。薬剤師の話し方や接し方、本人の体調などによって患者さんの気持ちは揺れ動いています。コミュニケーションのとり方を変えてアプローチするようにしましょう。

 

1-4.人間関係が悪い

「職場の人間関係」はあらゆる職種で「辞めたい」理由の筆頭に挙がる要素であり、薬剤師も例外ではありません。薬剤師は、勤務中はほぼ同じメンバーと限られた空間で長時間を過ごすことになりがちで、ささいなことからトラブルに発展するケースもあります。人間関係が悪いと、誰にも頼ることもできずに困ってしまうことがあるでしょう。

あるいは、信頼関係が築けておらず「そんなこともわからないのか」と思われてしまうことを恐れて質問できないことがあるかもしれません。また、休憩時間に「仕事がキツイ」「〇〇さんは仕事ができない」といった愚痴や不満が多く聞こえてくる環境も、仕事のモチベーションが低下する要因のひとつになり得ます。

 

<対処法>
「人間関係」の悩みは、解決が難しい問題です。職場の雰囲気が悪くなってしまうのは、コミュニケーション不足が要因になっている可能性があります。
 
話してみないと相手の気持ちはわかりません。まずは休憩時間などを利用して趣味などの雑談をするなど、同僚がどんなことに価値を感じるのかなど、相手を知る努力をしてみてはいかがでしょうか。コミュニケーションをとるうちに、人間関係が改善していくことがあります。
 
また、自分の調剤スキルや知識量を高めて、信頼してもらう努力をすることも大切です。職場で頼りになる存在になれば、不当な扱いを受ける頻度が減るかもしれません。
 
さまざまな努力をしても人間関係が改善しないのであれば、異動の希望を出したり転職を考えたりして、新しい働き方を考えるとよいでしょう。


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1-5.給与や評価に不満がある

働くうえで何に重点をおくかは人それぞれです。「チームワークを大切にする」「正確に早く仕事をこなす」「知識やスキルを高める」などさまざまで、いずれも薬剤師として大切なことです。

しかし、目標に向かって努力をしていても、人事評価を行う上司が求めるものによって、評価は変わるものです。自身が正しいと思って取り組んでいることが評価されず、思うように給与が上がらなかったり、昇級できなかったりすると、不満を抱くこともあるでしょう。

 

<対処法>
まずは、上司が、どんな点を重視して評価しているのかを把握する必要があります。自身が積極的に取り組みたいことを行いつつ、上司のニーズに応えるのが、評価を高めるコツかもしれません。
 
将来的に薬局長やエリアマネージャーなどを目指すのであれば、上司にアピールすることも大切です。必要な資格やスキルを上司に聞くなど、具体的な行動を起こすことで、評価を上げるポイントなどがわかります。何もしないで待つよりも早く目標を達成できるでしょう。


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1-6.プライベートな時間が確保できない

仕事量が多く頻繁に残業しなければならなかったり、休暇がなかなか取れなかったりすると、ストレスが溜まってしまいます。プライベートやリラックスできる時間が確保できなければ、薬剤師を辞めたいと考えるかもしれません。

また、心身ともに充分な休息が取れないと、モチベーションが低下したり、ミスが増えたりしやすくなります。仕事量が多すぎることは、こういった負の連鎖を引き起こす原因になるため、薬剤師を辞める理由になりがちです。

 

<対処法>
仕事量が多すぎる場合、まずは仕事を手伝ってもらえるスタッフを探しましょう。同時に、仕事を効率的に行えるよう工夫をすることも大切です。薬歴入力を効率化するために、よく使う単語をパソコンの単語帳に登録したり、ミスタイピングを少なくしたりといった小さな取り組みが、意外と時間の節約につながります。
 
調剤薬局は動線を考えた配置に変えるだけでも無駄な時間を省けるでしょう。仕事をする時間を作り出してもなお、仕事量が多いと感じるのであれば、余裕のある働き方ができる職場へ思い切って転職するのも一案です。


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1-7.キャリアアップやライフステージの変化

現職を辞めたいと思うタイミングは、ライフステージによっても変わります。通常であれば役職に就いてもおかしくない経験年数にもかかわらず、現職でキャリアアップができていないと辞めたいと感じることがあるでしょう。

あるいは、「経験年数3~4年で薬局長を務める友人」や「薬局長やエリアマネージャーなどを一通り経験して起業に踏み切る友人」など、順調にキャリアアップする周囲に対し、停滞する自身のキャリアに焦りを感じてしまうかもしれません。
 
また、結婚や出産、育児などのライフステージの変化は、働きやすさを求めて職場を変えたくなるきっかけにもなります。残業があったり、忙しすぎたりすると、仕事とプライベートの両立が難しくなるため、身体的・精神的に負担の軽い仕事に就くか、仕事を辞めるかの二択を検討するケースが多いでしょう。

 

<対処法>
薬局長やエリアマネージャーなどのキャリアアップを考えているのであれば、まずは現職で希望の役職や目標を上司や人事担当者に伝えましょう。加えて、自身に不足しているスキルなどを確認し、スキルアップに努めることも大切です。役職に空きがない、親族経営でキャリアップが困難な場合には、転職を考えるのもよいでしょう。
 
結婚や出産などライフステージの変化により辞めたいと考える場合、キャリアが中断してしまうことを考慮しなければいけません。「仕事後の家事がハード」といった体力面の負担や「急な欠勤などで同僚へ負担がかかるのが心配」などの心理的な負担など、理由を考えて解消できる方法がないかを探ってみましょう。
 
まずは現職で働き続ける方法を探し、正社員からパートに切り替える、時短勤務にするなどの方法を上司に相談してみましょう。転職を検討するのであれば、時短勤務が可能か、有給休暇が取りやすいか、残業の有無などを細かくチェックして、10年先まで見据えた働き方を考えることが大切です。


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1-8.将来性を感じられない

現在、調剤報酬が引き下げられる傾向にあり、薬剤師の行く末に不安を感じることもあるでしょう。薬剤師の仕事は必要なくなってしまうのではないか、この先自分がやりたい仕事ができるのか、といった漠然とした不安にとらわれることがあるのではないでしょうか。

また、調剤薬局や調剤薬局併設型のドラッグストアが乱立し、競争が激化するなかで、今の勤務先が生き残れないのではないかと不安になってしまうことがあるかもしれません。

 

<対処法>
薬剤師免許は、薬学の専門家となる国家資格です。医薬品や薬剤を扱う業種に必要とされる人材であり、臨床現場においても、薬物治療をはじめとするチーム医療において薬剤師は重要な役割を担うことがますます期待されています。
 
近年では、在宅医療への参画や認定・専門薬剤師の資格取得などの取り組みも広がっており、今後、調剤以外の役割も求められていくことでしょう。薬剤師の仕事がなくなる心配をするよりも、薬剤師としてどのように社会貢献していくかを考えることが大切です。
 
また、現職の将来性については、経験年数が長い薬剤師でも見極めるのは難しい部分です。自分が不安を感じているだけで、実は適切な経営判断ができている可能性もあります。
 
どうしても不安が解消されないのであれば、経験豊富な第三者からの意見を求めるとよいでしょう。薬剤師業界に詳しい人や複数の職場を経験している薬剤師など、幅広い知見を持つ人に相談するのがおすすめです。客観的な視点からの意見を聞くうちに、自分では気が付かなかった職場の魅力を再発見できるかもしれません。


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2.辞める決断ができない薬剤師にありがちな辞められない理由

辞めたいと思っていても、さまざまな事情から決断できない人もいるのではないでしょうか。ここでは薬剤師にありがちな、辞める決断ができない理由について考えます。

 

2-1.同僚が気がかり

責任感が強いほど自身が退職した後のことを気にしてしまいがちです。同僚の負担が増えてしまうことを気にして、退職意向を伝えられなかったり、人員不足のなかで辞めたいと言いにくいと感じてしまったりします
  
また、現在の勤務先で成長できたと感じている場合も、退職することに後ろめたさを感じてしまうことがあるでしょう。いずれにしても、自身が退職することで残される同僚が大変な思いをしたり、がっかりしたりすることを気にして辞められないことがあります。

 

2-2.上司に言い出しづらい

退職意向を伝える相手があまり話したことがない上司だと、言い出しづらいと感じるかもしれません。また、パワハラに近い態度で接する上司や、明らかに他の同僚と違う接し方をする上司に対しても、退職意向を伝えにくいのではないでしょうか。

無事、退職意向を伝えられたとしても、引き止められそうで心配だと思う人もいるかもしれません。さまざまな想定をすることや退職意向を伝える上司との関係性によって、辞めたいと言い出しにくいことがあります。

 

2-3.転職することへの不安

今の職場を辞めたいけれど、転職することに不安を感じてしまい、辞めたいと言い出せないことがあります。転職で給与が下がってしまったり、勤務時間や休暇、残業手当、社風など実際に働いてみないと分からないことが多かったりと、転職に対する不安はさまざまです。退職したことに後悔するかもしれないという不安が、転職に踏み切れない要因となります。


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3.薬剤師が転職をする際におさえたいポイント

仕事を辞めたいと思う薬剤師が、転職する際におさえておきたいポイントについてお伝えします。上述した「辞められない理由」の対処法として、覚えておきましょう。

 

3-1.同僚に負担をかけないよう配慮する

退職後の人手不足が心配であれば、期間に余裕をもって退職意向を伝えるとよいでしょう。就業規則では退職日の1ヶ月前に申し出ればよいと定められていたとしても、2ヶ月ほど前に伝えられれば、企業は余裕をもって人員補充や人事異動などの対応ができるはずです。退職日まで余裕があれば、退職手続きや同僚への引き継ぎ作業も余裕をもって行えるでしょう。

また、退職する時期に配慮することも大切です。人事異動を検討する時期や異動直後の転職は避けた方がよいかもしれません。繁忙期など人手が必要な時期もなるべく避けたいところです。

 

3-2.退職手続きの準備を行う

退職手続きをスムーズに進めるためには、退職希望を伝えるタイミングや伝え方が大切です。閑散期や会議がない日など、上司の気持ちに余裕がある時期や日にちを選んで、アポイントをとります
 
アポイントを取るのが難しいのであれば、上司の休憩のタイミングを見て2人の時間を作ったり、いつもより早く出社して上司と話す時間を取ったりするとよいでしょう。あるいは、2人でミーティングをする機会を利用して伝えてみてはいかがでしょうか。
 
最終的な退職届を提出する前に上司に伝えておけば、その後の手続きもスムーズになるはずです。また、自身が担当していた業務のマニュアルや在宅の注意点をまとめるなど、引継ぎの準備も早めに進めておくとよいでしょう。

 

3-3.転職先の労働環境を確認する

転職後、新しい職場に馴染めなかったらどうしよう、という不安は誰しも感じるもの。転職後の人間関係が気になるなら、面接時に社員の特徴や社風などを質問してみるのはどうでしょうか。面接官の回答でおおよその人間関係がわかるかもしれません。面接官の人柄から、社風を想像することもできるでしょう。

また、転職先の給料や待遇などを事前に確認しておくことも大切です。応募先に直接質問をしづらければ、転職エージェントを利用するのがおすすめです。転職エージェントを利用すると、残業時間やサービス残業の有無といった労働環境に関する情報を確認できるだけでなく、待遇面の交渉を仲介してもらうこともできます。


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あるいは、紹介予定派遣を利用して一時的に派遣として働き、職場環境を確認する方法もあります。ただし、紹介予定派遣は、派遣期間後に正社員として勤務することが前提ですので、自身の希望する働き方に合っているかどうかを検討してから紹介予定派遣を始めましょう。

4.引き止められて辞められない場合の対処法

退職の話をしたら引き止められて辞められなかったり、退職届を受取ってもらえなかったりするなど、すぐには辞められない場合があります。引き止められるケースごとに対処法を見ていきましょう。

 

4-1.情に訴えかけられる場合

「辞められたら困る。残ったスタッフの負担が多くなって店舗が回らない」のように、情に訴えかけられる場合は、申し訳ない気持ちを伝えたうえで、再度、退職意向を伝えましょう。意思は固まっていることを伝えるのがポイントです。

 

4-2.退職時期を引き延ばされる場合

希望の退職日から数週間程度の延長であれば、応じる方がよいでしょう。人材確保に時間がかかる可能性があるため、勤務先の事情も考慮しながら判断する必要があります。無理に辞めようとすると、退職日まで不当な扱いを受けるなどのトラブルに発展するかもしれません。転職先の入社日を調整して、出来るかぎり円満退社を心がけましょう。ただし、延長が長引く可能性があるため、事前に期限を指定しておくことが大切です。

 

4-3.給料アップや残業削減を提案される場合

退職理由が給料や残業時間である場合は、提案内容によって現職で働き続ける選択をするのも一案です。退職理由が待遇改善で解消できない問題なら、会社では対処できない理由で退職することを伝えましょう。

 

4-4.退職届を受取ってもらえない場合

退職したいという強い希望があるにもかかわらず、退職届を受け取ってもらえない場合は、上司のさらに上の上司に相談してみましょう。その上司に相談をしても受理がされない場合はまた別の上司や人事担当者に相談するなど、第三者に相談をすることで解決する場合もあります


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5.「辞めたい」理由を明確にして次のキャリアに進んでみよう

仕事へのモチベーションが下がった時、ふと「辞めたい」と感じる瞬間があるかもしれません。しかし、ネガティブな感情のままに、よく考えもせず転職を決めても、新しい職場でも同じような悩みを抱える可能性があります。なぜ「辞めたい」と思うのか、今の勤務環境のどのような点に不満をもっているのか、自分自身と徹底的に向き合うことが大切です。自分自身だけでは冷静に考えられない場合は経験豊かな人を頼って相談しましょう。新たな視点や解決方法が見つかるかもしれません。


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執筆/秋谷侭美(あきや・ままみ)

薬剤師ライター。2児の母。大学卒業後、調剤薬局→病院→調剤薬局と3度の転職を経験。循環器内科・小児科・内科・糖尿病科など幅広い診療科の経験を積む。2人目を出産後、仕事と子育ての両立が難しくなったことがきっかけで、Webライターとして活動開始。転職・ビジネス・栄養・美容など幅広いジャンルの記事を執筆。趣味は家庭菜園、裁縫、BBQ、キャンプ。

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